102歳現役美容部員の「人と比べない」習慣 「人は人、自分は自分」と割り切れば心も健康に

AERA DIGITAL6/6(金)11:30

撮影:馬場岳人(朝日新聞出版写真映像部)

「誰かの幸せが、自分を不幸にすることなんてないのよ」。102歳の現役美容部員、堀野智子さんが語るのは、人と比べずに自分の人生を歩むための“心の整え方”。華やかな人がうらやましく見えることもある。けれど、他人の本当の事情はわからないもの。
 堀野さん自身も、実は「誰にも話していなかった苦労」があったといいます。だからこそ「外から見える幸せに惑わされないことが大事」と語る堀野さんの真意を、堀野さんの最新刊『102歳、今より元気に美しく』(朝日新聞出版)から一部を抜粋・加筆再編集して公開します。

*  *  *

――堀野さんが、長く人生を歩んできた中で、「人と比べない」ために意識してきたことはありますか? 

 人はみんな、いろんな人との関わりを持って生きています。

 中には自分よりずっとお金持ちの人、能力が上の人、子どもが成功している人もいるでしょう。うらやましく感じ、まぶしく見えるかもしれません。

 でも「本当のところ」は誰にもわからないですよね。

 もしかしたらきついお姑さんで苦労しているかもしれないし、つらい過去を持っているかもしれません。

 みんながみんなあっけらかんと自分を開示しているわけではなく、自分にとって悲しいことやつらかったことは口にしたくないという人もいるでしょう。

 人がどんな事情を持っているかは、ほかの人にはわからないものなんじゃないでしょうか。

 何を隠そうこの私も、お坊ちゃま育ちの主人が部下におごるのにお金を使ってしまい、家にお金を入れてくれなかったという経験をしています。

 だから「私ががんばらなくちゃ!」と思い、それがのちの仕事につながったわけですが、これだって一般的に見れば「とんでもないこと」だと思いませんか?

撮影:馬場岳人(朝日新聞出版写真映像部)

 この事実だけを取り上げたとき、私のことを「幸せな女性」と思う人はまずいないのではないでしょうか。

 私自身にとっては、仕事をする動機づけにはなりましたが、だからといってそれが幸運だったとも不運だったとも思いません。

 そういう事実が私の身に起こり、それでも食べていかなければならないので「自分でお金を作り出さなくちゃ」と思い行動したまでです。

 自分がそんな経験をしているので、人の外側だけを見て、「この人は私より幸せ」と断じるのは、全く意味のないことだと思ってしまいます。

 人の幸せそうに見える姿というのは、かげろうみたいなものなのでしょう。

 だって全部、自分の頭の中で作り出しているだけで、本当のところなんてわかりようがないんですから。

 そんな空想にとらわれて、うらやましがったり悔しがったり妬んだりしてしまっては、心が不自由になっていくだけだと思うのです。

 それに誰かの幸せが自分を不幸にするなんてことは絶対にないですからね。

 人は人、自分は自分、と線を引いて混同しないことが大事なんじゃないかと思います。そうすればむやみに人と自分を比べることもなくなっていくことでしょう。

 

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