秋篠宮家の長女眞子さまの「お気持ち」発表から2週間余り。眞子さまは小室圭さんと結婚の意志を明らかにされ、国民の注目が再び集まっている。一方で、政府内では、皇族減少の課題に対し、「皇女」という制度の検討が進んでいるという。いったいどんな制度なのか。眞子さまの結婚問題と合わせて、国民はどのように考えればよいのだろうか。


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「どうして今、このタイミングで?」

「意図がよくわからない」

「税金を使うとなれば、国民の心は離れていくと思う」

 新型コロナウイルスの第三波到来が確実になった3連休明けの11月24日、国民の議論が沸くニュースが飛び込んできた。政府は結婚後の女性皇族に、皇室活動を継続してもらう制度を検討しているという。有力視されているのは、「皇女」という新たな呼称を贈る案。

「皇族女子 結婚後に特別職 『皇女』創設 政府検討」

 との見出しで、まず読売新聞が朝刊一面トップで報じた。加藤勝信官房長官はその日の会見で「皇族数の減少は先延ばしできない重要な課題だ」と述べたという。翌日、他の全国紙も後追いするかたちで「皇女」について報じた。

 報道によると、身分は特別職の国家公務員で、結婚とともに皇室を離れるという現在の皇室典範の規定は維持する。結婚後も皇室にとどまる女性宮家の創設とは別の案だ。

 国民にとって「皇女」は聞きなれない言葉だった。2017年に成立した天皇陛下の退位を実現の特例法の付帯決議でも「政府は、安定的な皇位継承を確保するための諸課題、女性宮家の創設等について」と「女性宮家」という言葉を使っていた。

 また、折しも報道の10日ほど前に、眞子さまが「結婚は生きていくための選択」とお気持ちを発表したばかり。コロナ第三波という社会情勢も相まって、穏やかな気持ちでいられない国民が多く、皇女の案は降って湧いたような印象がぬぐえないのだ。

 皇室ジャーナリストは次のように解説する。

「実は、政府内でも女性宮家の創設と、特別職の国家公務員としての皇女は並行して議論されてきました。結婚されて一般の方となっても皇室活動を継続される場合、元皇族というより『皇女』という呼称を贈られたほうが、国民側も尊敬の心を維持しやすいと思います」

 女性宮家との違いはどこにあるのか。

「宮家を創るとなると、女性皇族は皇室にとどまるわけですから配偶者の男性を一般人と同じには扱いにくいですよね。配偶者も宮家の一員となるのです。対して、皇女の場合は、女性皇族は結婚を機に皇籍を離脱する。もちろんその配偶者は一般人のままとなります。皇室での活動を担うのは皇女だけになります」(皇室ジャーナリスト)

 想像してみてほしい。仮に眞子さまが小室圭さんとご結婚したとして、その時点で女性宮家が創設されていたならば、小室さんの扱いはどうなるのだろうか。対して、皇女の場合は、どうなるのか……。

 眞子さまと小室圭さんのご結婚に関しては、秋篠宮さまは2018年11月の誕生日会見で「多くの人が納得し、喜んでくれる状況にならなければ、納采の儀を行うことはできません」と明言。それから2年近く経つが、小室さんは米国に留学中で、国民の多くは内心、不安と心配を募らせていた。そんな中での、眞子さまの「お気持ち」の発表。国民は眞子さまの強い言葉に驚き、戸惑ったことだろう。

 セレブウォッチャーの辛酸なめこさんも「お気持ち」を複雑な気持ちで読んだ一人だ。女性宮家について意見を求めると、国民の気持ちを代弁するかのように次のように答えた。

「眞子さまには幸せになってほしいと思っています。女性宮家そのものの是非は別として、いまの国民の率直な気持ちとしては、『小室さま』と呼ぶことには抵抗がある気がします。お金の問題以外にも、週刊誌に掲載された、学生時代に刺激的なポーズで羽目を外した写真がよぎってしまいます。それらを帳消しにする何かポジティブな話題があればいいのですが……」

 しかしながら、眞子さまは秋篠宮皇嗣殿下の長女であり、上皇・上皇皇后両陛下の初孫でもあり、将来の天皇の悠仁さまの姉でもある。また、眞子さまは内親王として公務で十分な役割を果たされてきたことはいうまでもない。

 前出の皇室ジャーナリストは明かす。

「こうしたことは、政府のほうも考えていると思います。眞子さまのお立場と、ご結婚に対する国民感情を踏まえたうえでの皇女の検討でしょう」

 さらに皇女は、皇位継承は「男系男子」にこだわる保守系議員にも理解を求めやすい案だという。女性宮家を創設した場合、一般男性との間に生まれた子は「女系」となってしまうことから、皇位継承問題がつきまとう。皇女の場合、結婚すると皇族でなくなるため、そうした問題と切り離して議論することができる。

「女性宮家が創設された場合は、女性皇族のお相手選びはもっと難しく、慎重にならざるをえないでしょうね。皇女の場合は、配偶者は皇室と親戚になるが、配偶者が皇族になるわけではありません。やはり大きな違いです」(皇室ジャーナリスト)

 にわかに国民の関心が集まる皇女の制度。今後の政府の動きに注目したい。(AERAdot.編集部/鎌田倫子)