松坂や鳥谷だけじゃない、出番乏しく引退危機の選手たち

松坂や鳥谷だけじゃない、出番乏しく引退危機の選手たち

 ペナントレースは勝負の9月に突入。優勝マジックが気になると同時に毎年、引退選手が発表される“惜別”の時期でもある。



 すでに日本ハムの田中賢介が、昨年末の契約更改会見の場で2019年シーズンを最後に引退することを発表し、昨年9月に2000安打を達成したロッテの福浦和也も年明けの1月にラストシーズンを表明。5月には球界最年長投手となっていた巨人・上原浩治がシーズン途中でユニフォームを脱ぎ、今月6日には広島の球団最多セーブ記録を持つ永川勝浩、翌7日には胃がんからの復活を目指していた広島・赤松真人と次々と引退を発表した。

 そして先日の8日には、ヤクルトの館山昌平が表舞台から降りる決断を下したばかり。今季1試合登板のみで二軍暮らしが続き、すでに昨オフに大幅減俸を受け入れて、ファンも復活を待っていたが、それが現実になることはなかった。

 そういったなか、動向に大きな注目が集まっているのが、阪神のレジェンド・鳥谷敬である。今季が5年契約の最終年。8月末に球団幹部と会談した際に“引退勧告”を受けたことを明らかにし、現在は「現役引退」、もしくは「他球団移籍」の二択を迫られている状況になっている。

 また、鳥谷とは状況がやや異なるが、昨季は計6勝を挙げてカムバック賞も受賞した松坂大輔も去就が注目されている。今季は右肩痛が長引き、ようやく7月に1軍昇格を果たして2試合に先発したが、結果を残せず。その後、右肘の炎症で再び二軍調整を続けており、球団側は来季を「白紙」としている。だが、本人は現役続行の意思をすでに球団に伝達済み。戦力外通告から他球団のオファーもなしとなって「事実上の引退」となる可能性はあるが、鳥谷と同様に本人の意思次第の部分が大いにあり、今のところは「現役続行」が濃厚だ。

 同じく、今季出番がない選手を年齢順に見ると、メジャーから8年ぶりに日本球界復帰を果たすも調子が上がらずに二軍調整が続く巨人・岩隈久志、古傷の腰痛に悩まされているオリックスのベテラン投手リーダー・岸田護、人的補償で西武に加入するもここまで一軍登板のない元巨人のエース・内海哲也が37歳オーバー。さらにリリーフ左腕として実績を残してきた阪神・高橋聡文も今季は出番がない。

 その他、ソフトバンクで実績を残しながらFA移籍した巨人では出番が少ない森福允彦、中日からソフトバンクに移籍した中田賢一も油断できない。まだ31歳だが、今季は一軍未登板のヤクルト・村中恭兵も球団から戦力外を通告されても仕方のない状況になってきている。

 そしてプロ9年目、31歳となった“元ハンカチ王子”斎藤佑樹の動向も注目される。今季は一軍10試合(先発1試合)に登板するも、0勝2敗、防御率4.74。栗山英樹監督から新戦術「ショート・スターター」の役割も与えられたが、結果を残せずに8月7日登録抹消となってからは二軍暮らしが続いている。近年は毎年のように引退の噂が流れるが、果たして今年はどうなるだろうか。

 自らが納得した上で、全てを出し切った状態で「引退」を決断できるのが理想だが、そう思い通りにいかないのが厳しいプロの世界。新たなスター候補、ダイヤの原石が見つかれば、不要な戦力ははじき出されるのだ。
 
 それでも確かな実績を残した者たちにおいては、それ相応の対応をして、ファンとの別れの場所をしっかりと用意しいてもらいたいもの。そして「引き際の美学」もいいが、ボロボロになるまで、必死になって戦う姿も、是非とも見せてもらいたい。


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