オヤジギャグにもならない「平成死語ランキング」 流行語だったはずが記憶の彼方に消えたのは…

オヤジギャグにもならない「平成死語ランキング」 流行語だったはずが記憶の彼方に消えたのは…

 昨年12月に発表された「『現代用語の基礎知識』選 ユーキャン 新語・流行語大賞」。平成最後の大賞には、女子カーリングチームのほのぼのしたかけ声「そだねー」が選ばれ、これにて平成時代の新語・流行語はほぼ出揃った。そこで、平成31年間にわたる同賞の受賞語、トップテン入賞語など約300語の「あの言葉の今!」を調査。一時は流行語ともてはやされたものの、もはやオヤジギャグにも使われない「平成死語大賞」と、流行言葉から普通に使われる日本語に昇格した「平成流行語大賞」のランキングを勝手に作ってみた。



 今回使用したのは、平成10年(1998年)に米国カリフォルニア州で設立されたGoogleの検索エンジンだ。「ググる」という新語も生み、この世界の代名詞となったGoogleだが、今もPCサイトで語句を検索すると、「約◯◯◯◯件(◯◯秒)」というヒット件数(見積もり)が表示される。ちょっと強引だが、このヒット件数が多ければ「定着」、少なければ「死語」とジャッジすることにした。

 ちなみに「(◯◯秒)」という時間のほうは、検索に要した時間を意味する。インターネット黎明期を知らない若者は何のこっちゃだろうけど、サービス開始当時は、ほかの検索エンジンよりGoogle検索のほうがピカイチで速かった。で、Googleがどや顔で、そのかかった時間を表示していたものを、どういうわけか20年経った今も表示し続けているのがこの数字だ。

 また肝心の検索ヒット数のほうも、「目安でしかない」という声がある。たしかに検索する度にヒット数が少しずつ変わったりするが、せめてGoogleからログアウトしてから調べたり、語句の前後に“○○”を付けたりしたうえで、そのヒット数を調べた。

■「死語」ランキング1位は…

 まず今回は検索ヒット数の少ないほう、「死語」ランキングから見ていこう。死語の頂点に立ったのは、おめでとうございます! 奇しくも平成元年の受賞語「まじめ×ゆかい」(1989年・川崎製鉄社長)だった。バブルの足音が聞こえていたこの年、空前の売り手市場となった就職戦線で人材を集めようと、川崎製鉄が発表したのがこのキャッチフレーズ「まじめ×ゆかい 川鉄」。お堅いはずの製鉄会社が、「くだけたキャッチフレーズ」で人集めをしていると話題になった。

 昭和の高度成長期、日本企業が求めるキャラクターは総じて「まじめ」一本だったけど、この頃から「ゆかい」がブレンドされるように。イケイケのバブル時代には、さらに「ゆかい」が台頭して、「面接でおもしろいことを言った者勝ち」みたいな現象も起こった。ところが、バブル崩壊とともに揺り戻しがおこり、その後の日本人はもうずっとまじめ一本。バブルを謳歌した自分個人の感想だが、最近若者と話していると、昭和時代の堅物おじさん上司と話しているような気持ちになったりするもの。

 それはそうと死語ランキングには、この「まじめ×ゆかい」のように、時代を映した言葉としてあんなに持ち上げられたのに、あっという間に時代が変わって忘れ去られた言葉が死屍累々。

■時短時代にはあり得ない、あの流行語

 例えば、この時短の時代には絶対あり得ない「24時間タタカエマスカ」(1989年・時任三郎)とか、価格破壊にもほどがある「2500円スーツ」(1993年・洋服の青山東京銀座店)などがそう。念のため「洋服の青山」のショッピングサイトを見てみると、現在一番安いメンズスーツでも、だいたい2万円(税別)前後が相場となっていた。

 一方、当たり前になりすぎて言葉が不要となり、死語となった言葉も少なくない。例えばママ文化の誕生となった「たま・ひよ(族)」(1993年・たま・ひよママ代表)や、転職することを意味する「DODA/デューダ(する)」(1989年・学生援護会社長)、また呼び名は変わったが雇用形態は一般的になった「契約スチュワーデス」(1994年)などは、こっちのほうの発展的死語と言えそうだ。

 次回は、検索ヒット数が多く「定着した」と考えられる新語・流行語をジャンル別に見る。(文/福光 恵)



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