八戸市の格闘技ジム「パラエストラ八戸」に所属する元沢心隆君(9)=八戸市立根城小4年=が、4月に行われたキックボクシング大会「聖域(サンクチュアリ)チャレンジ38」の聖域チャレンジ25キロ級王座決定戦に勝利し、念願の王者に輝いた。初めてチャンピオンベルトを手にし、「このベルトを目指してきたのでうれしい」と喜んだ。

 大会は4月21日に仙台市で開催。同級のランキング1位だった元沢君は、空位となっていた王座を懸けて2位の選手と対戦した。

 1分30秒の2ラウンド制で熱戦を展開。得意のパンチを武器に終始優位に試合を運び、判定3―0で勝利を収めた。

 元沢君はキックボクシングのほか、総合格闘技(MMA)とブラジリアン柔術も学んでいる。会心の一戦を振り返り、「自分の力を出し切れた。作戦がうまくいったと思う」と満足げな表情を浮かべた。

 今後は階級を上げて大会に出場することも視野に入れている。「これからもっと練習して、将来はMMAの世界チャンピオンになりたい」と意気込んだ。

 同ジムの西塚丈人代表は「ランキングが下がったこともあったが、くじけず、諦めずに続けてきた結果がチャンピオンベルトになった」とたたえた。

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