(太田元子・ジャーナリスト)

 広州西部の旧市街にある古民家を改造した商業エリア、「永慶坊」が若者を中心に人気を集めている。永慶坊は2016年に第1エリアがオープン。昨年後半には同エリアの10倍の面積となる第2エリアがオープンし、現在も新しい店が次々に開業している。

 歴史的建造物が建ち並ぶ永慶坊は、店の外観やスタイルをあえて統一せず、出店者の個性を尊重したスタイルとなっている。現在も一部の住民が生活しており、洗濯物がはためき、生活感あふれる中で、若者が思い思いの想像力を発揮した店を運営するという独自のスタイルが、自由な雰囲気を愛する広州っ子の心をくすぐる。

 18年に習近平主席が視察を行ってから、開発は加速。長らく古民家改造型の商業エリアの成功例がなかった広州だが、「習主席が視察を行ったプロジェクトなら安心して投資できる」という心理が形成されたことが、成功につながった。眼鏡店を出店した馬さんは、「売り上げはとても良い。出店してよかった」と満足げに語る。

 3月末には第2エリアのさらなる開発のための会議が開かれ、長らく空きビルになっていた同エリア内の映画館の再開発が決定。今後も拡大が期待されている。