大きさも形も具も、お店によって千差万別の餃子。それぞれにこだわりや想いがたっぷりと詰まっています。大分県にも、他県に負けず劣らず個性的な餃子店がたくさん! 飲食店が集中する大分市はもちろん、泉都・別府、さらには郊外の名店も。今回は、地元情報誌がおすすめする7店をご紹介。気になるお店へさっそく出かけてみましょう。
大人気! 大分市内の餃子専門店へ
飲んだあとのシメにも持ち帰りにも! カウンターメインの
餃子スタンド〈浪花ひとくち餃子 餃々大分都町店〉

大分最大の歓楽街「都町」に佇む、活気のある餃子専門店〈浪花ひとくち餃子 餃々(チャオチャオ)大分都町店〉。秘伝の焼き水で仕上げる、パリパリの極薄の皮をまとった餃子は、旨みたっぷり。鹿児島の黒豚、国産野菜にこだわった具はとてもジューシーで、ビールとも好相性です。
「チャオチャオ餃子」が看板メニューとして知られていますが、エビがたっぷり入った「プリプリ海老餃子」やモッツアレラチーズのコクがたまらない「鶏チーズ焼餃子」などの変化球系も人気。

「酢醤油」と「味噌ダレ」があるので、ラー油やからし味噌で辛さを調節するなど、自分好みのつけダレの組み合わせを見つけるのも楽しみのひとつ。カウンターメインの店で、ハーフサイズもオーダーできるので、ひとりでも気軽に利用できます。
address:大分県大分市都町2-1-29 第一多田ガラスビル1F
tel:097-532-2800
access:JR大分駅から徒歩約15分
営業時間:18:00〜深夜2:00(深夜1:30L.O.)、金・土曜・祝前日〜深夜3:00(深夜2:30L.O.)、日曜・祝日〜深夜1:00(深夜0:30L.O.) ※早く閉まる場合あり
定休日:不定休
祖父母から受け継いだ、中国仕込みの手づくり餃子
〈大興寺餃子〉

祖父母や両親がかつて餃子を販売しており、その味を絶やしたくないという思いで店舗を構えたという〈大興寺(だいこうじ)餃子〉の店主・時松春樹さん。中国に住んでいたという祖父母から教えてもらった本場の餃子の工程に、自分なりに肉の臭みを取るなど改良を加えて、いまの味をつくりあげたのだとか。

種類は、焼餃子と水餃子のふたつで、具は国産豚バラ肉とキャベツ、ネギのみ。味つけもニンニクは使わず、塩・醤油・秘伝の香辛料というシンプルなもの。ご飯やビールによく合うカリッカリの焼餃子と、もっちりつるっとした弾力のある水餃子は、どちらも肉の旨みがたっぷり。焼餃子か水餃子と、から揚げ、ライス、みそ汁、ザーサイまで付いた「大興寺セット」860円もオススメです。

address:大分県大分市下判田1339
tel:097-597-7500
access:JR中判田駅から車で5分
営業時間:11:00〜20:00
定休日:火曜
web:大興寺餃子
こだわり素材を包んだ、肉汁たっぷりモチモチ餃子
〈餃子屋 華永〉

手づくり餃子専門店〈餃子屋 華永(かえい)〉。長年支持される餃子の素材、牛肉、キャベツ、ニラは、オゾン水で処理し、衛生的で素材の良さを存分に引き出しています。また、野菜は具が水っぽくならないよう、すべて手作業でカット。天然塩をはじめとする調味料にもこだわり、すべて手作業で丁寧に包みます。
大きめサイズの「華餃子」や、さっぱりとした味わいの「かぼす餃子」など種類も豊富です。また、ニンニクなしの餃子があるのもうれしいですね。

餃子専門店ですが、バニラビーンズたっぷりのオリジナル〈華プリン〉も人気です。店内での食事はもちろん、餃子はテイクアウトや通販サイトでの取り寄せもできます。
address:大分県大分市大石町5-3-5
tel:097-549-7575
access:南大分駅から車で5分
営業時間:11:00〜19:00
定休日:水曜(ほか連休の場合あり)
web:餃子屋 華永
絶対食べたい! 別府の2大実力店
3世代にわたって愛される路地裏の名店〈湖月〉

昭和の風情漂う国際通り「ソルパセオ銀座」に沿うように延びる「裏銀座通り」。大通りから入ってすぐ、1947年(昭和22年)創業の〈湖月(こげつ)〉が現れます。創業者である初代が満州で中国人に習った味を持ち帰ったという餃子専門店で提供するメニューは、餃子とビールのみという潔さ。昼過ぎにオープンするやいなや、飲みに行く前の腹ごしらえに訪れるお客さんでにぎわいます。

豚肉、キャベツ、タマネギのみを使用した具は、シンプルながらもやみつきになる味わい。パリッと焼き上げた皮の食感も心地良く、ひとつ、またひとつと口に運んでしまいます。そのままでも十分楽しめる味つけですが、ぜひ自家製のラー油とタレを試してみて。
address:大分県別府市北浜1-9-4
tel:0977-21-0226
access:JR別府駅から徒歩約5分
営業時間:14:00〜20:00 ※なくなり次第終了
定休日:月〜木曜 ※不定休あり
注文後に丁寧に包む、本場ならではのライブ感
〈小厨房 香凛〉

別府の飲み屋街の細路地、白看板に赤字の店名が目を引く〈小厨房 香凛(かりん)〉。留学を機に大分に移住した中国出身の店主・郝玲(ハオリン)さんが営む、本場の点心が味わえる人気店です。形も調理法もさまざまな餃子は、具が日替わりで個性豊か。その種類の多さに「おまかせで」と注文する常連も多いのだそう。

「花韮(はなにら)と卵の韮箱(にらばこ)」や「ラム肉とパクチーの焼小籠包」など、ほかではあまり見かけない点心の数々は、どれもハオリンさんが子どもの頃から食べていた家庭の味。注文を受けてからカウンターで包み始めるので、ライブ感満載です。
中国のビールや自家製の果実酒なども豊富にそろうので、現地のお酒と餃子の一期一会の出合いを楽しんでみては。
address:大分県別府市元町10-1
tel:090-9589-9545
access:JR別府駅から徒歩約8分
営業時間:18:00〜22:00(21:30L.O.)
定休日:不定休
まだある! 根強い支持を得る名店
老舗の職人技が光る、名物ひと口餃子〈一品香〉

創業から60年以上が経ったいまも、メニューにあるのは餃子と飲み物のみという日田の〈一品香(いーぴんしゃん)〉。営業が始まるとほどなく店内は満席に。店内で提供する分だけでなく、お持ち帰り用の予約分を焼いたりと、店主の作業の手が止まることはありません。機械を使わず、店主がお客の前で黙々と皮を手延べし、具を包み、焼くという景色は、創業当初から変わらない光景です。

主人の矢野公博さんが火加減、ふたの開け閉め、鍋を巧みに回しながら炎を操るその姿は、思わず眺めてしまうほどの職人技。合間に差す水や油のタイミングと量、決して一定にはならない具や皮の微妙な違いをこうした作業で補います。表面のパリっ、もちもちとした食感、その皮から溢れ出る肉汁や、肉・野菜の旨みが絶妙に重なった、ひと口サイズの餃子を味わって。
address:大分県日田市中央1-1-2 大蔵ビル1F
tel:0973-22-5540
access:日田駅から徒歩約5分
営業時間:18:00〜21:00(テイクアウト17:30〜)
定休日:日曜
食べ歩きの末に完成した、ころんとカワイイ餃子〈餃子屋 油〉

城下町・中津の情緒漂う通りに佇む〈餃子屋 油(あぶら)〉。店主が九州や京都などの専門店を食べ歩き、研究を重ねた末に完成した「焼き餃子」は、箸でつまみやすい小ぶりなサイズ。中には具がたっぷり詰まっていて、頬張るとニンニクとニラ、豚肉の旨みがいっぱいに広がります。
ひとつひとつが小さいので、ビールとともに味わうと、何皿も進んでしまいそう。タレもオリジナルで、薄口醤油をベースに甘酢を加えた、やさしくまろやかな口当たり。餃子の味を邪魔することなく、旨みを引き立ててくれます。

ほかにも「水餃子」、「揚げ餃子」390円(各1人前)もあるので、一緒にオーダーして食べ比べてみるのもいいかもしれませんね。
address:大分県中津市島田767-5
tel:0979-24-0420
access:JR中津駅から車で約4分
営業時間:18:00〜23:00(22:30L.O.)
定休日:日曜(ほか不定休あり)
web:Instagram|@gyozaya_abura_2012
食べ始めると止まらない! 餃子愛も止まらない!
ご飯のおかずとして味わうもよし、ビールのお供にするもよし。食べ始めると止まらなくなってしまう餃子。パリパリ? モッチリ? ジャンボサイズ、あるいはひと口サイズ? 大分県で好みの餃子を見つけてみてくださいね。
*価格はすべて税込です。
credit edit:シティ情報おおいた編集部