国内女子ツアー「ブリヂストンレディス」がいよいよ始まる。今季は米ツアーを主戦場としている吉田優利(よしだ・ゆうり)が15日に行われたプロアマ戦後に取材に応じ、日本ツアー参戦を決めた理由を明かした。

「試合がしたかった。試合を重ねたい意味で帰ってきました」

◆国内女子プロゴルフ<ブリヂストンレディスオープン 5月16〜19日 袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉県) 6731ヤード・パー72>

「調子はよくなくて……不安なところのほうがいっぱいあるけど、この試合に帰ってこれたことがうれしい」

 開口一番、そう話した吉田優利が、16日から始まる「ブリヂストンレディス」に参戦する。

日本ツアー今季初参戦を果たす吉田優利(写真は今年の「JMイーグルLA選手権」) 写真:Getty Images
日本ツアー今季初参戦を果たす吉田優利(写真は今年の「JMイーグルLA選手権」) 写真:Getty Images

 そもそも今季は米ツアーが主戦場で、シーズン開幕前には日本ツアーへの参戦予定はほぼないと明かしていた。

 日本に帰国したのはプロアマ戦前日の14日。厳しいスケジュールでの参戦となるが、それでも今大会への出場を決めたのは、「試合がしたかった。まだこれが5試合目なので、試合を重ねたい意味で帰ってきました」という強い決心があったから。

 一方で、アメリカに残り「みずほアメリカズ・オープン」のマンデー(予選会)に出る選択もあった。しかし、自身の調子と現状を冷静に分析したうえでの決断だったと語る。

「もちろんマンデーも出たほうがいいとは思ったんですけど、(本大会に)出場できる可能性と自分の調子と確率とを考えた時に、帰ってくるほうがブリヂストンさんにも恩返しできるかなと思って、そういう選択をしました」

 ツアールーキーとして挑んでいる米ツアーでは、ここまで最高位が50位と厳しい戦いが続いている。自分の強みであったショートゲームの精度や不安定なショットに苦しんでいると言うが、改善に向けて試行錯誤をしている最中だと話す。

「元のスイングに戻すことは不可能なので、今から前進していくしかない。元のスイングに戻したらそれは日本で合ってたスイングなので、それでは成長できない。今は我慢して前進できるような改善を意識しています」とあくまでアメリカで戦うためのスイングを追い求めるようだ。

 今大会は地元・千葉県での開催でブリヂストンと契約を結ぶホステスプロでもある吉田。目標については「まずは4日間やりたい」と控えめに意気込んだが、自身の現状を考えての現実的な設定であるとも語った。

「今は4日間やりたいなって思えるぐらいの調子なので……ホステスプロだし地元だし、やっぱり土日はいっぱい応援に来てくださる方もいると思うので、しっかり2日間クリアしてというのがまずは目標。自分の課題とも向き合っていかなきゃいけないと思うので、そこを両立しながら回れればいいなと」

 吉田は初日の予選ラウンドをディフェンディングチャンピオンの山下美夢有、今季2勝を挙げている竹田麗央と同組で回り、午前7時40分にインからスタートする。

「ここまでゴルフに対して不安に思ったことは初めて」と正直な胸の内も明かしたが、地元の声援を力に変え、まずは予選通過を目指す。

e!Golf編集部