国内女子ツアー「ブリヂストンレディス」2日目。スコアを2つ伸ばした高木優奈(たかぎ・ゆうな)が通算8アンダーの2位、河本結(かわもと・ゆい)が通算7アンダーで3位タイに入った。1998年生まれ“黄金世代”の2人が好位置で決勝ラウンドを迎える。

高木優奈「自分のできることをやることだけ」

◆国内女子プロゴルフ<ブリヂストンレディスオープン 5月16〜19日 袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉県) 6731ヤード・パー72>

 大会2日目を終えた国内女子ツアー「ブリヂストンレディス」。

 首位に立ったのは、今季初優勝を含む2勝を挙げている竹田麗央。2番でイーグルを奪うなど通算10アンダーをマークし、トップで決勝ラウンドを迎える。

決勝ラウンドを2位で迎える高木優奈(左)と3位タイに入った河本結(右) 写真:Getty Images
決勝ラウンドを2位で迎える高木優奈(左)と3位タイに入った河本結(右) 写真:Getty Images

 その竹田を2打差で追うのが1998年生まれ“黄金世代”のルーキー・高木優奈だ。インスタートの10番でいきなりボギーを叩くも、そこから立て直して3つのバーディーを奪い、通算8アンダーの単独2位で終えた。

 一時は首位にも並び「ほぼ完璧」と自画自賛するほどのプレーを見せていたが、悔やまれるのは最終9番。

 3打目でピンまで105ヤードの距離を、46度のウェッジで80センチにつけながらもバーディーパットを外した。打った瞬間に「『あっ』って思った」と振り返るが、「大事な一打だったけどあと2日間あるので、あの一打を取り返すことはいくらでもできる」と決勝ラウンドでのリベンジを誓う。

「ショット、パット、アプローチともに悪くない」と自信ものぞかせたが、優勝争いについてはまだそれほど意識していないと言う。

「この位置で回ったことがないので、まずはこの位置にいることを褒めながら。一打一打自分のできることをやることだけ」とあくまで平常心で挑むつもりだ。

河本結「私としてはナイスゲーム」

 首位と3打差の通算7アンダー、3位タイにつけたのが高木と同学年の河本結。初日に「65」をマークして2日目を首位で出たものの、この日はスコアを伸ばすことができなかった。

 12番でボギーを叩いてスコアを落とすと、その後は我慢のゴルフが続く。後半に入り6番でようやくバーディーを奪取するも直後の7番で再びボギー。最終9番で再度バーディーを奪って「72」で回った。

 初日と同様、バーディーを量産してさらにスコアを伸ばしたいところだったが「私としてはナイスゲームだった」と言う。その理由について「今日は1日流れが良くなかった。間の距離が多かったりライが悪かったり不運が多かったですが、その中でも腐らずにやった結果がイーブンだった」と感情に左右されず最後までプレーできたことを挙げた。

 また、今大会は“頑張らないこと”をテーマに掲げていると明かしていた河本。「やっぱりがっつきたい部分はあったし、伸ばしたいなという気持ちは強かった」と振り返るが、「その気持ちを抑えながら、最初の立ち上がりから自分に流れが向いていないというのは分かっていたので、慎重に落とさないようなゴルフを心がけてやろうと切り替えられた」と自然体のプレーに徹したことが功を奏したようだ。

 きょうから始まる決勝ラウンドの最終組は竹田、高木、河本のペアリング。2人の“黄金世代”が首位の座を虎視眈々(こしたんたん)と狙う。

高木 優奈(たかぎ・ゆうな)

1998年5月13日生まれ、神奈川県出身。2019年はTP単年登録者としてツアーに参戦、同年下部ツアー「ANA PRINCESS CUP」で初優勝。6度目の受験となる23年プロテストに合格、新人戦「JLPGA新人戦加賀電子カップ」で優勝を挙げる。

河本 結(かわもと・ゆい)

1998年8月29日生まれ、愛媛県出身。ツアーを席巻している「黄金世代」の一人。両親の影響で5歳からゴルフを始め、2018年にプロテスト合格。2019年の「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI」でツアー初優勝を挙げる。弟はプロゴルファーの河本力。リコー所属。

e!Golf編集部