今年の「宮里藍サントリーレディス」に出場した178センチ長身の韓国アマチュア選手、キム・ミンソルがプロ転向を表明した。

韓国では満18歳にならないとプロ転向できない

 今年の「宮里藍サントリーレディス」に出場した178センチ長身の韓国アマチュア選手のことを覚えているだろうか。

 名前はキム・ミンソル。同大会初日、スタートホールの10番パー4で、同じ組で回った竹田麗央と岩井千怜を置き去りにするドライバーショットにギャラリーからどよめきが起こっていたほど。その日のドライバーの平均飛距離は約268ヤードで、アマチュアとは思えない剛腕だった。

 ドライビングディスタンスでツアー3位(6月30日時点)の竹田が、後日、「飛ばしは負けたくないと思ってかなり意識していた」と笑っていたほどだ。

今年の「宮里藍サントリーレディス」では全体24位タイでローアマとなったキム・ミンソル 写真:Getty Images
今年の「宮里藍サントリーレディス」では全体24位タイでローアマとなったキム・ミンソル 写真:Getty Images

 そんなキム・ミンソルが6月15日に満18歳となり、今月2日に韓国でプロ転向を表明。満18歳でなければ、KLPGAに入会できない規定があるためだ。日本ツアー出場時には「7月にプロ転向を考えている」と話していた。

 キム・ミンソルは昨年の世界アマチュアチーム選手権大会に韓国代表として出場し、団体戦で優勝したことで、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)正会員の資格を得ていた。

 今後は韓国ナショナルチームの活動を終え、プロデビューを待つばかりだが、今年出場した韓国ツアーでも「キョチョン1991レディス」で2位、「斗山We’veチャンピオンシップ」で8位と2度のトップ10入りを果たしており、今後の活躍に期待が高まっている。

 ただ、韓国ではプロ転向していきなりレギュラーツアーに出場できるわけではなく、9月の2部「ドリームツアー」がプロデビュー初戦になる見込み。2部ツアーでの成績や予選会などから、来年のレギュラーツアー出場権獲得が当面の目標となりそうだ。

キム・ミョンウ