世の中では様々なものが値上げされ、毎日ニュースで取り上げられています。では、ゴルフプレー料金はどれぐらい上がったのか? 2021年と2022年を比較してみました。

2022年に支払った平均プレー料金は1万3035.25円だった

 2022年の下半期に入ってからクレジットカードの毎月の請求額が自分の予想を上回ることが増えました。

 筆者は電気料金、ガス料金、水道料金、携帯電話利用料金、自宅のインターネット回線料金をすべてクレジットカード払いにしています。それに加えてゴルフのプレー料金、高速道路利用料金、ガソリン料金もクレジットカードで支払っています。

 したがってラウンド数が増えると翌月の請求額が一気に上がります。その金額を見てビックリし、やむを得ずラウンド数を減らします。そうやって1年を過ごしていると、年間ラウンド数はだいたい月2回ペースに落ち着きます。

あらゆるモノの値上げが続く昨今。もちろんゴルフ場のプレーフィーも同様 写真:AC
あらゆるモノの値上げが続く昨今。もちろんゴルフ場のプレーフィーも同様 写真:AC

 2022年の年間ラウンド数は26回でしたから、だいたい例年どおりです。ところが2022年の後半は自分の印象よりもクレジットカードの請求額が多い月が続きました。その理由を調べてみたところ、世間で言われているとおり電気料金、ガス料金、水道料金が上がっていました。

 前年同月の料金と比較すると、電気料金は7月がプラス3397円、8月がプラス3138円、9月がプラス1833円、10月がプラス1405円、11月がプラス3613円、12月がプラス5280円。

 ガス料金は7月がプラス590円、8月がプラス1095円、9月がプラス725円、10月がプラス1625円、11月がプラス2834円、12月がプラス2718円。

 水道料金は7〜8月がプラス1409円、9〜10月がプラス2636円、11〜12月がプラス4092円でした。

 1つずつ見るとそれほど大きな金額ではありませんが、3つまとめるとそれなりの金額になります。ちなみに我が家は妻と子ども2人(9歳、6歳)の4人家族です。

 ちょうどいいタイミングなので、2022年のゴルフのプレー料金がどうだったのかも調べてみました。プレー料金は昨今、同じゴルフ場で同じ日にプレーしても、予約の方法や予約のタイミングによって料金が変わりますから、前年同月の料金と単純比較することはできません。したがって平日プレーと土日プレーに分け、平均を算出してみました。

 すると平日プレーは最安値6520円、最高値1万6750円、平均1万2345.588円、土日プレーは最安値1万5650円、最高値1万7980円、平均1万6943.333円、合算の平均は1万3035.25円という結果になりました。

平日のプレー料金を値上げしているゴルフ場が増えた?

 この数字を見て、「もしかしたら平日のプレー料金が2021年よりも高くなっているんじゃないか」と感じました。

 筆者は土日のラウンド数よりも平日のラウンド数が圧倒的に多いゴルファーです。2022年は平日23ラウンド、土日3ラウンドでした。その理由は単純明快で、プレー料金が安いからです。

土日と比較して平日のプレーフィーを値上げするゴルフ場が多い? 写真:AC
土日と比較して平日のプレーフィーを値上げするゴルフ場が多い? 写真:AC

 ゴルフ場は一般的に、土日のプレー料金を平日の1.5倍前後に設定しています。平日の料金が1万円であれば、土日の料金が1万5000円といった具合です。

 それが2021年以降は2倍近くまで引き上げたゴルフ場が出てきました。平日1万円のゴルフ場が土日のプレー枠を1万8000円〜1万9000円で販売しているのを見て、「土日しかプレーできない人はゴルフ場から足が遠のいてしまうのではないか」と心配しました。

 だが、そんな心配は杞憂に終わり、ゴルフ場は千客万来の日々が続いています。でも、土日2万円以上の料金を打ち出すのは勇気がいるようで、1万5000円〜1万9900円の価格帯に設定しているゴルフ場がひしめき合っています。

 プロトーナメント開催コースや、JGA(日本ゴルフ協会)の主催競技を開催する名門コースは、土日2〜3万円の料金を打ち出しているところもあります。ただ、お金に余裕がある人でも1ラウンド3万円を超えると高いと感じ、4万円を超えると高すぎると感じるようです。仕事のつき合いでそういったラウンドを経験した人は必ず周囲にグチをこぼします。

 ゴルフ場もそのことを知っているので、今度は平日の値上げに着手したのかもしれません。昨今はゴルフブームで需要が高まっていますから、ゴルフ場が料金を値上げするのは当然のことではあります。

 一方で、ゴルファーの立場からするとサービス内容が同じなのに料金がどんどん上がっていくのは納得が行かない部分もあります。

 2023年もラウンドの需要はさらに高まりそうな気配ですが、ゴルフ場は果たしてどのような料金設定を打ち出してくるのでしょうか。

保井友秀