県医師会員らでつくる愛媛医学会は20日までに、医学や地域医療の向上に貢献した医師を表彰する第32回愛媛医学会賞に5人を選んだ。
 愛媛医学会優秀賞は、愛媛大大学院医学系研究科地域救急医療学講座の髙橋光司准教授(64)と、松風病院精神科の吉田卓医師(43)の2人。
 髙橋氏は高齢の心不全患者に多い基礎疾患「野生型トランスサイレチン心アミロイドーシス」の診断方法を研究。腹斜筋で生検を実施することで、従来の方法の一つである心臓からの生検より低侵襲かつ比較的高精度に診断できる可能性を示した。吉田氏は2016年に伊予市中山町の65歳以上の住民を対象に行った認知症検査の結果をまとめ、927人中、認知症患者が151人に上り、糖尿病がアルツハイマー病の発症に関係していると明らかにした。