国内で唯一現存する戦闘機・紫電改を展示している紫電改展示館(愛南町)で、建て替えに向けた機体の劣化状況調査が行われている。4日、報道陣に説明があり、県から業務委託を受けた企業の担当者らが「胴体部の重要な骨組みの腐食や劣化がかなり進んでいる」と明らかにした。
 機体は1978年に愛南町の久良湾の海底で見つかり、翌79年に引き揚げられた。本格的な調査は引き揚げ直後以来45年ぶりで、紫電改を開発製造した川西航空機を前身とする新明和工業(兵庫県)が今月2〜5日の日程で実施している。