5月3日放送の第4話でチーフ・パティシエを演じる

 俳優の香椎由宇がフジテレビ系連続ドラマ『イップス』(金曜午後9時)の第4話に出演することが26日、発表された。11年ぶりのフジ連ドラ出演となる。

 同作は、篠原涼子×バカリズムのW主演作。イップスに陥り“書けなくなった”小説家・黒羽ミコ(篠原)と“解けなくなってしまった”刑事・森野徹(バカリズム)の“絶不調バディ”が、毎回変な事件に首をつっこんでいくミステリーコメディーだ。

 5月3日放送の第4話では、香椎の出演が決定した。演じる金町環奈(かなまち・かんな)は、アレンジモンブランが有名な超人気パティスリー『Ebahi(エバイ)』のチーフ・パティシエ。フランスの三ツ星店でパティシエになることが夢だった一方で、現在は一人の女性として幸せな家庭を持つことにも憧れている。

 パティシエとしての夢と女性としての夢のはざまで揺れ動く中、恋人で『Ebahi』のオーナー・小泉春樹(こいずみ・はるき/宮尾俊太郎)のはからいで、フランス人三ツ星シェフに開発中の新作スイーツを試食してもらう機会を得る。新作はこん身のできでフランス行きはほぼ決定的だったが、環奈自身は春樹との結婚に心が傾いていた。

 しかし、春樹は頑なに環奈を渡仏させようとするため、環奈は、春樹が彼の元恋人で環奈の後任チーフ・パティシエに決まっている江原尚子(えばら・なおこ/遊井亮子)とヨリを戻すために自分を店から追い出そうとしているのではと疑う。疑念を問い詰める中で口論となり、感情の高ぶりによって突発的に春樹をパティシエならではのあるモノで殴る。頭から血を流し死んでしまった春樹を見て我に返った環奈は、罪から逃れるために巧妙な偽装工作を始める犯人役だ。

 別作品でもパティシエを演じた経験のある香椎は、『ウォーターボーイズ』(2003年、フジテレビ系)や映画『デスノート』(06年)などのヒット作に出演したほか、近年も『恋なんて、本気でやってどうするの?』(22年、カンテレ・フジテレビ系)などに出演。フジテレビ制作の連続ドラマとしては『ガリレオ 第2シーズン』(13年、フジテレビ系)以来11年ぶりの出演となる。

 また、篠原&バカリズムとは初共演となるが、バカリズムが原案・脚本を務めた『ノンレムの窓 2023・新春』(2023年、日本テレビ系)に出演している。

オファーを受けた際の心境は「幸せな気持ちでした」

 以下、香椎由宇のコメント全文

――オファーを受けた際の心境を教えてください。

「台本を読んでいるときからニヤニヤがとまらず、お二人のやりとりを鮮明に想像しながら読み進めることができたのが自分でも衝撃でした。読み込むうちに篠原さんのミコ、バカリズムさんの森野が私の頭の中で動き始め、その中に是非私も入り込みたい、早くお二人に会いたいという気持ちでクランクインがこんなに楽しみな作品に出会えて幸せな気持ちでした」

――自身の役柄についてはいかがですか。

「環奈は私を含め多くの女性が抱くであろう葛藤に直面し、その答えを見つけた矢先に目の前の扉に自ら鍵をつけて閉ざしてしまった…そんな女性です。ただ単に“かわいそう”“ヒステリック”ではなく、素直に気持ちを伝えられない彼女の繊細な気持ちの動き、それは春樹もそうですが、そこを大切に作り上げました」

――撮影を通して感じた『イップス』の見どころを教えてください。

「なんといっても二人の絶不調コンビをはじめ、その周りのキャラクターたちの個性の強さが見どころだと思いますが、唯一普通(?)な毎話の犯人も是非楽しみにしていただけたら“犯人冥利(みょうり)”に尽きます」ENCOUNT編集部