玉置玲央が藤原道兼の善悪の両面を熱演

 俳優の吉高由里子が、千年の時を超えるベストセラー『源氏物語』を生み出した主人公・紫式部(まひろ)を演じるNHKの大河ドラマ『光る君へ』(日曜午後8時)。5日に放送された第18回の序盤で、藤原道隆(井浦新)の死後、次の関白に任命されたのは弟の道兼(玉置玲央)という展開が描かれた。その後の道兼をめぐる激動の流れにSNSでは「せっかく善人になったのに」といった声であふれた。

(※以下、ドラマの内容に関する記述があります)

 道兼は関白になることになったものの、就任の日に病に倒れ、7日後にこの世を去った。亡くなる前には、体調を心配してやって来た弟・道長(柄本佑)に「近づくな。俺は疫病だ…おまえが倒れれば、我が家は終わる。二度と来るな」と語り、弟を思う優しい姿を見せた。その後、「俺は浄土に行こうとしておるのか……こんな悪人が」と笑い、せき込んだ。道長が駆け寄り抱きかかえながら背中をさすったが、ナレーションで道兼が35歳でこの世を去ったと伝えられた。

 道兼は、主人公のまひろがまだ幼かった物語の序盤、まひろの母を殺害するなど恐ろしい人物のように描かれた。だが、終盤は道長と仲良くなり、関白になったら税を減免しようと考えるなど良き政を目指す善人として描かれた。

 SNSでは「前半の道兼と別人」「好きになりました」「カッコ良すぎ」と道兼のファンが多くなっていたことを示す声や「せっかく善人になったのに」「いい人になると倒れる」「純粋な悲哀」「悲哀の最後」と道兼の最期を惜しむ声が多くみられた。また玉置の演技に「素晴らしい」「名演技」と絶賛する声もあった。ENCOUNT編集部