エッセイ集『キャイ〜ン ずん 作文集 ほぼ同じで、ぜんぜん違う』の発売記念イベント

 お笑いコンビ・キャイ〜ンの天野ひろゆきが20日、都内で行われたエッセイ集『キャイ〜ン ずん 作文集 ほぼ同じで、ぜんぜん違う』(徳間書店)の発売記念イベントに、相方のウド鈴木、お笑いコンビ・ずんの飯尾和樹、やすとともに出席。イベント前に取材会に応じた。

 本書は、同じ事務所に所属する“ほぼ同期”の仲よしコンビ、キャイ〜ンとずんのメンバー4人によるエッセイ集。下積み時代の東京・錦糸町、三軒茶屋、五反田をめぐるツアーや、やすの生まれ故郷である宮崎、さらに歴史と美味しいものを求めて、福島・会津の旅など、修学旅行の学生さながら、4人一緒の旅を実施。その土地土地で繰り広げられる珍道中と漫才さながらの座談会を掲載。また、4人それぞれの幼少期から出会い、芸人デビュー、売れたきっかけ、活動、芸能界の交遊など、知られていることから知られていないことまでまとめた作文集。

 飯尾の提案で、作文はそれぞれが実際に書くことになったそうで、天野が「ウドちゃんがずっと『描きたくない』って言っていたんだけど、次に会ったときに『どうなった?』って聞いたら『もう書き上げたよ』って。この本で初めてウドちゃんが長文を書いているんですよ。今までの30数年の歴史の中で。ペンが止まらなくなっちゃったって」と目を丸くすると、ウドは「なんでかというと、原稿アプリのおかげなんですよ」と告白して笑いを誘い、天野は「ドーピングの可能性があるな。チャットGPTじゃないだろうな。“ウドが言いそうな文章”って書いたんじゃないだろうな」と疑いの目を向けたがウドは否定した。

 加えて、ウドが書いた作文を読んだという天野は「俺たちこれだけ付き合ってきても、ウドちゃんの頭の中ってわからないじゃない。ただね、文章も訳わからないんですよ。それを体感してほしいんですよ。ウドちゃんが何を考えているのかを」とアピールした。

 また、それぞれが初めて会った際の第一印象を尋ねられると、やすは「天野くんはめちゃくちゃギラギラしていました。『君は、お笑いはどれくらいできるの?』みたいな感じで、僕はお笑いができないから話しかけられなかった」と回顧し、これに思い当たる節があるという天野は「ナイナイの岡村(隆史)くんに散々言われるんだけど、初めて会ったときに俺に『へぇ、お笑いなのにダンスとかやってんだ』って(笑)。俺、最低の男じゃない」と苦笑。

 これにウドが「あのとき(体も)細くてとんがってたもんね」と賛同すると、天野は「そういう意味では今の俺は全体的に丸くなったね」と笑顔を見せ、ウドは「抱きしめたい!」と吐露するなど仲むつまじいやりとりを見せた。ENCOUNT編集部