歩くだけで拍手喝采の大人気

 お笑いコンビ・天津の木村卓寛が30日、関西テレビ『マルコポロリ!』(日曜午後1時59分)に出演。この日は『地方で輝くスター芸人SP』と題し、2021年4月に岩手県へ移住し、今や地元の大スターとなった木村の活躍も取り上げられた。

“エロ詩吟”での大ブレークから一時、失速した木村が再び輝きを放っている。土曜朝の生放送『Go!Go!いわて』(岩手朝日テレビ)のMCを務め、女性ファンが“キムラー”と呼ばれるほど地元の人気者に。木村は「いわて純情米っていうお米のアンバサダーみたいなのをやらしていただいてて、CMをやらしていただいてるんですけど。僕の前が菊池雄星、大谷翔平、僕っていう並びで」とアピールすると、ほんこんが「お金なくなったんちゃうん」と疑問視した。

 ここでMCの東野幸治は「オレも思いたいです。岩手の財政がきついんかなと思ったら、そうじゃなくてホントに人気で、テレビ番組も高視聴率なんでしょ」と説明し、木村は「ありがたいことですね」と認めた。岩手の銘菓の差し入れがあったと明かした東野から「岩手行ってよかったですか」と聞かれ、「いまメチャクチャ楽しいですね」と即答した。

 きっかけは7年前に会食した際、「天津(木村)君、面白いね。(一緒に)番組やりたいよ」と言われた岩手朝日テレビ社員が、その3年後に社長に就任し、声がかかったものとした。当時、タレント・ヒロミの運転手を務めていた木村は金・土曜に運転手を休み、現地へ行くことをヒロミに相談。ヒロミから「番組MCなんてなかなかやらしてもらえない。オレでも難しいぞ。それを決めてくれた向こうの覚悟はわかってんのか」と問われたという。さらに、ヒロミから「週1回行って、岩手の人がお前のことを愛してくれるわけないだろう。お前の覚悟ってなんだ」と背中を押され、「その場で岩手に移住します」と決意したとした。妻と2人の子供もついて行った。相方の天津飯太郎(旧名・向清太朗)は東京で活動中。

 岩手・二戸市の祭りでの営業では、歩くだけで拍手喝采。“キムラー”から「かっこいい」「キャ〜」と声がかかった。密着映像を見た東野は「あと10年はあの番組続くんちゃう」と予想すると、木村は「続いてほしいなっていう」と本音で返した。『もし東野さんが岩手に移住してきたら』という意地悪な質問には「考えたくない」と顔をしかめた。東野は「どうか岩手の皆さん、東野幸治をよろしくお願いします」と悪ノリして笑顔であいさつすると、木村は「やめてください。やめてください」と真剣に制止した。

 また、東野は木村から岩手で車を購入する際、本人希望の中古の外車がいいか軽乗用車がいいか相談されたと告白。木村は「(東野は)“そら軽自動車一択やろ。地元の人らが軽自動車で現場に来たら、そら喜びはるよ”って言っていただいて。ホントにそのおかげで、みなさん“えっ、ホントにこれで帰るんですか”とか“えっこれ自分で乗ってきたんですか”って思っていただいて」と好印象につながったと感謝した。東野が車種を聞くと、木村は「スズキのALTO」と回答。「(エロ詩吟の)“ALTO(あると)思います”から取らしていただいて」と説明した。反応が薄かったが「岩手ではみんな笑っていただくんで」と胸を張った。

 再び東野から「移住して良かったってことですよね」と確認された木村は、「めちゃくちゃ楽しいです。ホントに”夢ならさめないで”って思うレベルです」と思いを明かした。ENCOUNT編集部