自動車評論家41人がもう一度自分の本音と正直に向き合い、"愛"と"欲望"でいま本当に欲しいクルマ20台を選んだ! 電気自動車が当たり前のように街を走るようになった一方で、強力にEVを推進してきたヨーロッパでは内燃機関の見直しも叫ばれるようになった。いったい何が正解なのか? どんなクルマがいいのか? 満足が得られるクルマはどれか? 自動車第変革期のいま、41人の自動車のプロたちが欲しいと思ったクルマを公表します! 自動車評論家の飯田裕子さんが選んだマイホット20の1位は?

AWDにこだわりつつ

2シーターオープンモデルの981ボクスターを所有し続けることを前提に増車候補を選出。原点回帰という点ではプリメーラUK、E36カブリオレ(大人4人が乗れる)など以前は走りの良い実用車をデザインや内外装色にこだわり、所有してきました。そこで今回は実用的且つ魅力的なAWD車(私的に重視)にもこだわりつつ、欲望にも抗わず20台を選びました。

20位 メルセデス・ベンツEQSセダン/EQS SUV



EQS SUV推しでホット20に選びます。専用設計の成果はこの移動空間にこそ表れ、メルセデス最上級のEVの魅力が凝縮されている気がする。

19位 アウディeトロンGT/RS

今、一番ドライブしても眺めても美しいと思うBEV。内燃機関モデルからの乗り換えが同乗者も含めてすんなりイケる快適さ、音の演出も最もエモいGTカー。

18位 マツダ・ロードスター(RF含む)



実用を重視したモデルを好み選出していてもごくフツウに交差点を曲るだけでワクワクできるピュアな走りは外せない。近年貴重なライトウエイトモデル。

17位 シトロエンC3エアクロスSUV

こだわりたい4WDやACCの装備はないけれど、スイスイと走り爽やかなカジュアルエレガンスさ漂うユニークなデザインやムードは他にない癒やし系。

16位 トヨタ・ミライ



クルマの資質を左右するほどの動力には惹かれる私としては新型MIRAIの静かで確かな運動性能、さらに独特のデザインに心がグラッときた。最新のADASも注目。

15位 三菱デリカミニ

しっかり走れてたっぷり使える。静粛性、悪路を配慮した結果しなやか系のハンドリング。色んな大地に連れだしたくなる最新の“軽4WD”。

14位 ミニ・クラブマン(JCW含む)



スタンダートなミニより優しい乗り味と実用性、ホイールベースの長いクラブマンデザインが放つクラシカルな佇まい、そのすべてのファンです。

13位 アバルト695(Cツーリズモ、コンペティツィオーネ含む)

ボディサイズに対しデザインやエキゾースト音の存在感=態度のデカさに愛おしさを抱き、独特なドライブフィールにワクワクできる唯一無二のモデル。

12位 ホンダ・シビック(タイプR含む)



“ホンダ製”純エンジン搭載FFスポーツモデルの代名詞“タイプR”。個人的には初代インテグラタイプRが2番になってしまうほど一番好き。

11位 BMWアルピナD3S/B3(リムジン、ツーリング)

ガソリンとディーゼルのどちらかを選ぶのが難しい。精巧なエンジンとシャシーが生み出すドライブフィールがとろけそうなほど気持ちいい。

10位 ポルシェ911ターボ(ターボS、カブリオレ含む)



サイドミラー越しに見えるリヤフェンダーのボリューム=お尻、そこに収められたエンジンの厚くて熱いトルクを4WDで受け止める頼もしさは有頂天レベル

9位 アウディTT/TTSクーペ

実用サイズに後席もお世辞抜きで大人が座れ、シートアレンジ次第でラゲッジも十二分の超万能クワトロ スーパーカー。

8位 日産キックス

「ちょっとそこまで」のお出かけを気軽にサポートしてくれるコンパクトSUV。デザインの魅力を正しく表現するクオリティとe-POWERで4WDも選べるのが嬉しい。

7位 ボルボXC60(PHEV含む)



北欧の癒やし系SUVはその美しさと清潔感のある美しさに魅了される。PHEVはドライブフィールの雑味が消えさらに透明感が増すような存在に昇華。優しい。

6位 スバル・レガシィ・アウトバック

針葉樹の森の空気が漂ってきそうな佇まい。大きなガラスエリアに囲まれた懐に収まり、遠回りしたくなるタフな癒やし系SUVグランドツアラー。

5位 マクラーレン・アルトゥーラ



電動化にADAS、コネクテッドを最新に進めてもアルトゥーラの車重は1500kgを切る。マクラーレンの技術力、スーパースポーツの新しい真価を見出せるモデル。

4位 アストン・マーティンDBX(707含む)

DBグリルにダックテール、ハンドクラフトが創り出すエレガントスポーティな室内空間。その上、走りはSUVというよりスポーツカーなのだから憧れちゃう。

◆3位はSUVの元祖的存在の国産車! 続きはENGINEWEBで!

文=飯田裕子

(ENGINE2023年9・10月号)