レクサスは、ランドクルーザー250の兄弟車で日本市場に初めて導入する新型「GX550」の日本での発売時期を2024年秋頃とすることを明らかにした。同時に、秋から販売される通常販売車=カタログモデルの販売に先立ち、100台限定販売となる特別仕様車、「GX550 ”オーバートレイル・プラス”」(OVERTRAIL+)を導入する。

3代目で日本初導入

GXはランドクルーザー・プラドのレクサス版といえる存在で、初代と2代目は日本に導入されてこなかったのは周知のとおり。3代目となる新型は、4月18日に発売されたばかりのランドクルーザー250とはプラットフォームをはじめ、機能面の多くを共有している。なお、「東京オートサロン2024」では、「GX550“OVERTRAIL”JAOS ver.」がJAOS(ジャオス)ブースに出展されて話題を集めたのも記憶に新しい。

人と自然とモビリティの共生

レクサスは「人と自然とモビリティの共生」を謳っていて、導入記念モデルとなるGX550 ”オーバートレイル・プラス”は、最近のレクサスが展開している「OVERTRAIL PROJECT」をリードするモデルとして、雄大な自然の中でユーザーに新たな体験の提供を目指すとしている。

レクサスのSUVは、「LX」をのぞき、どちらかというと都市型、スタイリッシュというイメージが強く、アウトドア色は希薄だった。しかし、同プロジェクトやGX550 ”オーバートレイル・プラス”の登場により、上質であることを前提とした自然との共生を謳っていくことになるのだろう。

特別装備を多数装着

GX550 ”オーバートレイル・プラス”は、センタープロテクションをはじめ、バックドア・ガラスハッチ、ハンズフリー・パワーバックドアなど日常からアウトドアまで重宝する装備を用意。足元には、265/65R18 114Vタイヤ&18×7.5Jアルミホイール(マットグレー塗装)が備わる。インテリアには、クールボックスとしても使えるセンターコンソール、「マークレビンソン“プレミアムサラウンドシステム”」などを装備する。

また、「E-KDSS」(エレクトロニック・キネティック・ダイナミック・サスペンション・システム)も搭載されていて、市街地での快適性と高い悪路走破性を両立。そのほか、「マルチ・テレイン・モニター」や「DAC」(ダウンヒル・アシスト・コントロール)など、オフロード走行を支える最新装備も用意している。

LS500と同じ3.5リッターV6搭載

ボディ・サイズは、全長×全幅×全高=4970×2000×1925mm。パワートレインは「レクサスLS500」と同じV35A-FTS型の3.5リッターV6ツインターボで、最高出力は353ps (260kW)、最大トルクは650Nm。

GX550 ”オーバートレイル・プラス”の価格は1235万円。4月19日から5月12日までレクサス販売店で抽選申し込みを受け付け。当選者には、申し込みをしたレクサス販売店から連絡があり、商談が開始されることになる。

なお、今秋に発売されるカタログモデルの詳細については追って発表される予定だ。

文=塚田勝弘

(ENGINE WEBオリジナル)