フォルクスワーゲン・ポロと兄弟関係にあるプレミアムBセグメント・ハッチバックである「アウディA1スポーツバック」は、先代まで設定されていた3ドアが廃止され、現行型は5ドア・モデルのみとなっている。質実剛健で実用車を美徳とするフォルクスワーゲン・ポロに対し、アウディらしいスポーティさや上質感がA1の特徴といえるだろう。

150台の限定販売

そのアウディA1に、150台限定の特別仕様車、「アウディA1スポーツバック・アーバン・チック・エディション」が設定された。

最上級グレードがベース

ベース車は、S lineのドアシル・トリム、フロントのスポーツシートやスポーツ・サスペンションをはじめ、17インチタイヤ＆アルミホイールなどが備わる「Sライン」仕様の最上級グレード、「A1スポーツバック25 TFSI Sライン」だ。

アーバン・チック・エディションには、ブラックの17インチ「5アーム・ポリゴンデザイン・ブラック」アルミホイールを特別装備。さらに、「ミトスブラックメタリック」のコントラスト・ルーフや「ブラック・アウディ・リングス＆ブラック・スタイリング・パッケージ」を備えるなど、ボディの随所に黒を配することで、引き締まった雰囲気に仕上げている。

やわらかな色彩のインテリア

インテリアには、コンソールボックスを囲むモノトーンの「ミントサテンペイントトリム」を装備。やわらかな色彩が、ブラックでスポーティに仕上げられたエクステリアとコントラストになっていて、アウディらしくシックで都会的なムードを放っている。

追加オプションが不要なほど装備が充実。アダブティブ・クルーズコントロール、衝突などの危険を察知すると作動するリバーシブル・ベルトテンショナー、ハザードが自動的に点灯するプレセン・スベーシック、ハイビーム・アシスト、ルームミラー自動防眩、サイド・アシスト、リアビュー・カメラ、アウディ・パーキング・システムなどの先進の運転支援装置を標準で装備する。

さらに、アドバンスト・キーやデラックス・オートマチック・エアコン、前席シート・ヒーターなど、使い勝手や快適性を高めるコンビニエンス＆アシスタンス・パッケージ、そしてスマホ連携が可能なスマートフォン・インターフェースも標準装備されている。

大人らしいシックなボディ・カラー

ボディ・カラーは、すべて限定車の特別色となる、明るいシルバーの「デューシルバー・メタリック」、グレーの「アローグレーパール・エフェクト」、深い緑色の「ディストリクトグリーン・メタリック」の3色を設定していたが、現時点はすでにディストリクトグリーン・メタリックが完売している。コントラスト・ルーフは各カラーともにミトスブラックメタリックになる。いずれも大人らしいシックな印象をもたらすカラーとなっている。

搭載されるパワートレインは、1.0リッター直列3気筒ガソリン・ターボのTFSIエンジンで、デュアルクラッチ式7段自動MTトランスミッションのSトロニックと組み合わせる。

価格は399万円。なお、ベース車のA1スポーツバック25 TFSI Sラインの366万円より33万円高い設定となる。A1の魅力をさらに引き上げた、数多くの特別装備と専用ボディ・カラーなどが魅力の1台になっている。

文＝塚田勝弘

（ENGINE WEBオリジナル）