この漫画は書籍『心曇る日は ご自愛ごはんを』(著者:うめやま ちはる)の内容から一部を掲載しています(全9話)。

■前回のあらすじ
8ヶ月前から専業主婦になった主人公。「てきとう」の加減がわからなかったりしてストレスから寝不足、それが重なり精神面の不調から仕事を辞めたのでした。今でも不調な時に夕食は「てきとうでいい」と言われると何にしていいかわからず決められないのですが…乾燥ワカメと刻んだネギとかつおぶしを入れただけのてきとうに作ったみそ汁はおいしくて…「てきとう」がわからなかった時代の自分に飲ませてあげたい、と思うのでした。

試しに行ってみた散歩で…


偶然の出会い


規格外のズッキーニはおいしく食べられる?

運動するのは苦手、でも暇を持て余して出かけた散歩で行き着いたのは、大きな野菜がたくさん実る畑でした。

大きすぎるサイズに育った規格外の野菜はおそらくもう捨てられるのでしょう…規格に収まらなかったら、もう使い道はないのでしょうか。思わず自分の境遇と重ね合わせてしまうのでした。

道の駅で出会った巨大なズッキーニ。規格外だけど充分おいしく味わえた主人公ちはる。

規格外の野菜だってこんなに美味しく味わえる。社会の規格から外れてしまった自分にも、役立てる場所があるような気がしてきます。





『心曇る日は ご自愛ごはんを』
うめやま ちはる  (KADOKAWA)
書籍「心曇る日は ご自愛ごはんを」はこちら

30代、憧れの仕事に就いて充実しながらも忙しい毎日。ある日、小さなミスをきっかけに体調が転がるように悪化し働けなくなった―病気を患い、仕事を退職。結婚して専業主婦になるも、「普通の生活ができない」ことから「自分に自信がもてない」日々を送っていた。そんな日々を変えるきっかけは、毎日の普通の料理。いまできる精一杯の力で日々の普通で小さな料理に、じっくり向き合う。雑炊、おみそ汁、目玉焼き、きんぴら…じっくりコトコト、ジュワ〜っと、私を取り戻す食卓。




(うめやまちはる『心曇る日はご自愛ごはんを』)