具材に味がしみ込んだ煮物は、家庭料理の定番。とはいえ、いつも同じ味にになってしまうと悩むことはありませんか?


今回は、煮物を和・洋・中・エスニックの味付け別に28選ご紹介します。

夏向けの煮物や10分以内で完成する時短レシピも必見です。

■ひんやりさっぱり! 【夏に食べたい煮物】レシピ6選
・豚バラと夏野菜煮

トマトやズッキーニなどを使う、夏らしい煮物です。野菜だけでは物足りない、という方も塊の豚バラ肉が入っているので満足できますよ。煮汁が全体に行き渡るよう、落とし蓋してコトコト煮込みましょう。



・ズイキと油揚げの煮物

里芋の茎であるズイキは、夏に旬を迎えます。フキに似た見た目ですが、アクがなく下処理なしで食べられるのが特徴。油揚げと一緒に甘辛く煮るとシャキシャキとした独特の食感に箸が進みますよ。



・冬瓜とエビの冷やし鉢

涼し気な見た目が夏にぴったりな煮物です。冬瓜の翡翠色が美しく、おもてなしにも最適。冬瓜とエビの色が映えるように、調味料は白だしを使うのがポイントです。全体に味がしみるまで、弱火でゆっくり煮てくださいね。



・サバとナスの煮物

食欲が落ちがちな夏は、しっかり味の煮物で食欲をかき立てましょう。サバは臭みが出やすいため、霜降りにしてから煮ると良いですよ。たっぷりのショウガがアクセント。香り豊かに仕上がります。アツアツでも冷たくてもおいしいのが良いですね。



・鶏肉の酢煮

煮物に酢を加えるとさっぱりして食べやすいですよ。鶏もも肉に火が通ったら、しょうゆや砂糖などと一緒に酢を加えて煮込みます。煮汁が半分ぐらいになるまで煮込んだら出来上がり。チンゲンサイや赤パプリカの代わりに、シシトウやピーマンでアレンジしても◎です。



・青菜とゴボウ天のサッと煮

旨みの強いゴボウ天を使った煮物は、短時間で味がしみるのがうれしいポイント。あらかじめ熱湯をかけてから煮ると、表面の余分な油が取れて煮汁がなじみやすくなりますよ。青菜は小松菜やホウレン草など好みのものでOK。煮すぎるとクタッとしてしまうので煮汁が沸騰したら火を止めてくださいね。



■覚えておきたい【定番煮物】レシピ5選
・煮物の定番! 基本のかぼちゃの煮物

かぼちゃの煮物はどこか懐かしい味わい。しょうゆや砂糖などでシンプルに味付けしているので、大人にも子どもにも好まれますよ。強火で煮るとかぼちゃが煮崩れてしまうため、火加減に気をつけましょう。サヤインゲンがないときは、かぼちゃだけでもOKです。



・和食の定番! 筑前煮

根菜や鶏もも肉などの煮物、筑前煮は和食の定番です。鶏もも肉は硬くならないように、炒めたらいったん取り出しておきましょう。鶏肉を炒めた鍋でほかの具材を煮るため、旨みを余さず堪能できますよ。ニンジンを花型に抜いたり、こんにゃくを飾り切りすると見た目が華やかでお祝いごとにもぴったりな一品に仕上がります。



・しっかり味がしみている ひじきの煮物

常備菜にぴったりなひじきに煮物は、好みの具材でアレンジできるのが魅力です。レシピでは水煮大豆や板コンニャクなどを使っていますが、干しシイタケやゴボウなどを入れてもおいしいですよ。あとひと品ほしいときや、お弁当の隙間おかずにおすすめです。



・ほっくり肉ジャガ

和食といえば、肉ジャガを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか? ストックしていることが多い食材を使うため、一年を通して作れるのが良いですね。コツは、だし汁で先に煮てから調味料を加えること。このひと手間で上品な味わいに仕上がります。



・大根とイカの煮物

ごはんにもおつまみにも合う大根とイカの煮物は、覚えておきたい定番レシピ。イカをだし汁や調味料で煮たら、取り出してから大根を加えましょう。イカの旨みが大根にしみて格別のおいしさです。大根がやわらかくなったらイカを戻し入れましょう。



■10分以内で完成! 【簡単煮物】レシピ5選
・青菜と油揚げの煮物

火の通りやすい食材を使うため、10分で完成する簡単レシピです。油揚げにジュワッとだしがしみて素朴でほっとする味わいに。チリメンジャコの旨みと青菜の食感のコラボがたまりません。冷やしてもおいしいですよ。



・ニンジンの梅煮

メインの材料はニンジンと梅干しの2つだけ。少ない材料でパッと作れるのが魅力です。だし汁や砂糖などと一緒に煮れば良いので、忙しいときにもおすすめ。梅干しの塩味と酸味が効いていて箸が進みます。箸休めやお弁当にいかがでしょうか?



・ピリ辛コンニャクの煮物

赤唐辛子がピリッと辛いコンニャクの煮物は、コンニャクの下処理にひと手間かけることで短時間で味がしみ込みます。コンニャクをちぎってから下茹ですると、余分な水分が抜けて煮汁がなじみやすくなりますよ。5分で作ったとは思えないおいしさに、ついつい箸が伸びます。



・ちくわとゴボウの煮物

短時間で煮物を作りたいときは、加工品を活用するのがイチオシです。こちらは、水煮ゴボウを使う一品。ちくわの穴にゴボウを詰めて、麺つゆで煮ます。5分で味がしみますよ。おかずが足りないときや、おつまみがほしいときにうってつけです。



・油揚げのロール煮

油揚げをくるくる丸めるだけで、見た目が変わってひと手間かけたような煮物に。基本調味料で作れるため、節約したいときにもぴったり。油揚げにしみただしが口いっぱいに広がり、シンプルながら奥深い味わいを楽しめます。



■パンやパスタに合わせたい【洋風煮物】レシピ4選
・セロリとベーコンの煮物

セロリとベーコンをコンソメで煮ると、あっさりして食べやすい洋風の煮物に。ベーコンに塩気があるので、調味料は控えめで十分です。旨みがギュッと詰まった煮汁は、パンを浸して余さずいただきましょう。



・ジャガとソーセージの煮物

ソーセージやジャガイモなど子どもが好きな組み合わせで作った煮物は、風味豊かな味わいです。野菜を炒めてから煮ることで、煮崩れにくくなりますよ。隠し味のしょうゆのおかげで、パンやパスタはもちろんごはんにもよく合います。



・ラタトゥイユ

フランス・プロヴァンス地方の伝統料理であるラタトゥイユは、野菜だけの煮物とは思えない奥深さが特徴です。パプリカを直火で焼いてから加えるので、甘みが際立ちます。子どもが食べるときや辛いのが苦手な方は、赤唐辛子を省いても良いです。辛みを足したいときは、タバスコをかけても良いでしょう。



・サンマのトマトソース煮

サンマを使った洋風の煮物は、食べ応え満点です。フライパンでサンマをバターソテーしてから、トマトソースで煮込みます。ケチャップやピューレも加えるので、コクが増しますよ。仕上げに粉チーズを振りましょう。



■こっくり食べ応えあり【中華風煮物】レシピ4選
・大根と豚肉の中華煮

オイスターソースや紹興酒でこっくりと味付けした中華風の煮物は、ごはんのおかわり間違いなしです。大根は火が通るまで時間がかかるため、下茹でしましょう。豚バラ肉の脂が野菜にからんでコクたっぷり。つややかな照りが食欲をそそりますよ。



・スペアリブの中華煮

五香粉は、中国の伝統的なスパイスです。スターアニスや花椒など香り高いスパイスがブレンドされているので、少し加えるだけでグッと本格的な煮物になりますよ。スペアリブは肉の汚れを取るためにサッと茹で、その後酒と水でゆっくり煮込みます。箸を入れるとホロホロと崩れるやわらかさは感動的。



・サバの中華煮

風味の強いサバは、豆板醤でピリ辛に味付けしてもおいしいですよ。フライパンひとつで作れる手軽さが魅力。煮る時間は10分程度で良いので、忙しい日の主菜にもってこいです。魚の煮物のレパートリーを増やしたい方は、ぜひ試してみてください。



・手羽先の中華煮込み

甘く芳醇な香りの八角を使う中華風の煮物です。鶏手羽先はあらかじめ茹でておくことで、余分な脂が抜けて旨みが堪能できますよ。味付けはしょうゆや砂糖などなじみがあるものを使いつつ、シナモンスティックや梅干しなどで香りと風味をプラスするのがポイント。ビールのおともにいかがでしょうか?



■スパイスやハーブ香る! 【エスニック煮物】レシピ4選
・タケノコのピリ辛煮

食感が楽しいタケノコを、コチュジャンでピリ辛に煮ます。ゴマ油の香りがふわりと広がり、贅沢な煮物に仕上がりますよ。タケノコは水煮を使うため、下ごしらえ不要。フライパンひとつで簡単に作れるのもうれしいですね。



・大根と桜エビのエスニック煮

ナンプラーは風味が強いので、煮物をエスニック風にしたいときにおすすめの調味料です。エスニック料理で使われることが多い干し桜エビも使うため、メインの大根が抜群のおいしさに。ほのかな苦みとシャキシャキ感がくせになる大根の葉を散らして召し上がれ。



・チキンのココナッツ煮込み

カレー粉のスパイシーさが食欲をそそるエスニック煮物です。玉ネギやニンジンなど、カレーライスに材料は似ているものの、カレーよりもサラッと食べられます。ココナッツミルクの甘い香りとジューシーな鶏もも肉が好相性。煮汁にパンを浸しても美味。



・鶏肉のココナッツミルク煮

ココナッツミルクを使ったタイ風の煮物は、まろやかさと辛み、酸味のバランスが格別です。赤唐辛子やローリエを多く使うので、香りも風味も豊か。手が込んでいるように見えますが、具材を順番に加えれば良く、意外と簡単。春雨サラダやエビパンなどの献立に加えてみてはいかがでしょうか?



■味付け次第で煮物のバリエーションが増える!
煮物というと和食のイメージがあるかもしれませんが、洋風や中華、エスニックなど味付けのバリエーションは豊富にあります。コンソメやオイスターソース、ナンプラーなど調味料を変えると、同じ材料でもまったく違った味わいに。

塊肉はコトコト長時間、葉野菜はサッと煮るなど食材ごとに煮る時間を変えるのもおいしさの秘訣です。煮物のレシピがマンネリ化している方は、ぜひご紹介したレシピを試してみてくださいね。
(ともみ)