恵まれた自然と、豊かな食材が魅力のニュージーランド(以下、NZ)。ワーキングホリデー先として人気のある国のひとつですが、美容・健康面でも大注目の国なんです。 今回14年ぶり2度目のNZを訪れてきた筆者が、NZの最新食トレンドについてレポートします!

ニュージーランドで有名な食べ物と言えば?

NZで有名な食べ物と言えば、マヌカハニーを代表とするはちみつやラム肉ですよね。他にも、サーモンやチーズなどの乳製品、そしてワインも人気です。

フルーツでは、キウイフルーツの一大生産地として有名ですが、実はキウイ以外にもリンゴやかんきつ類、バナナやアボカドなど様々なフルーツが栽培されています。

日本でも「ジャズリンゴ」は人気ですよね。他にもプラムやレモンなどがたくさん売られていました。

この様にNZはフルーツが豊富なので、ジャムやスプレッド、フルーツソースなどの加工品も種類豊富に手に入るんですよ。

ニュージーランドのスーパーマーケットを視察してわかったこと

今回、北島にあるタウランガエリアにある一般的なスーパーを2箇所視察に行ってきました。品揃えの共通点から、意外と知らなかったNZの定番食材や食生活のポイントが見えてきましたよ。

【1】ハーブが日常に!

日本では、小さなハーブ・薬味コーナーに、数本ずつパッキングされたハーブが売られていますよね。NZでは野菜コーナーの一角に小さな鉢植え状態のハーブが数種類販売されていました。
現地在住のNZ人栄養士さんや、ケータリングサービスのフードコーディネーターさんが作ってくれたお料理にも、ミントなどのハーブが使われていました。

【2】「ミントソース」が現地で人気!?

NZの方は、ラム肉のソテーにミントソースを合わせることが多いんだとか。お好みでバルサミコソースを合わせたり、フルーツソースに変えたり……様々な種類のハーブやフルーツが「ソース」として浸透していました。
これらは主に肉料理や魚料理に添えるようで、筆者も気になったのでクランベリーソースを購入してきました。(ミントソースは日本人の口には合わないかも?と聞いて)

フルーツソースは、たんぱく質の消化をサポートするものが多く、食物繊維も摂取できるので一石二鳥。特にグリーンキウイにはたんぱく質を分解する働きが高いたんぱく質分解酵素(アクチニジン)が豊富なので、ラム肉などのお料理の付け合わせとしても現地では人気です。

【3】べジチップスが豊富

日本のスーパーではそこまで種類がないベジチップス。フードロスへの取り組みが進んでいるNZでは、たくさんの種類のベジチップスが売られていました! 食物繊維など野菜の栄養が少しでも摂れる「ギルトフリーなおやつ」は嬉しいですよね。どれもおいしそうです。

【4】ローカーボ、グルテンフリー

ローカーボやグルテンフリーを謳う加工食品も数多く見られました。シリアル系は甘い味付けよりも、食物繊維やプロテインが豊富なタイプが多く並んでいましたよ。
地元の栄養士さんにお話を伺うと、やはりNZの食生活トレンドとして、グルテンフリーなどの健康志向は徐々に高まっているようです。

【5】フリーレンジ、サスティナブル

NZでは、ケージ飼育ではなく自然に草原などで家畜を放牧する「フリーレンジ」という飼育スタイルが主流になっているそう。
フリーレンジ(=低ストレス)で育てた鶏卵や肉類が実際に多く売られていましたし、レストランでもそのような訴求のメニューが多くみられました。

また、製品パッケージの多くは再生可能な素材を使いリサイクル可能なものが多かったです。写真は砂糖無添加のオーツミルクが入ったボトルですが、こちらもリサイクル可能な容器に入っています。

NZはサスティナブルな取り組みで先進的だ、と聞いていたのですが、スーパー視察だけでもなるほど……! と納得できる内容です。

私たち日本人にとっても、すぐに真似できる食生活や日々の小さな取り組みがたくさんありました。体の中から美しく・健康であるために「選んで食べる」ということが、今後ますます必要になってくるのではないでしょうか。

ヘルスコンシャスなNZの食生活、是非見習いたいですね!