京都「大徳寺」「聖護院門跡」「建仁寺」は、2023年秋季特別公開を行う。

2023年秋季寺院特別公開

京都では美しい紅葉を鑑賞できる秋にあわせて、通常非公開の歴史的建造物や、徳川家康に関連した文化財など、様々な寺宝を保有する寺院の特別公開を実施。織田信長や豊臣秀吉など戦国大名ゆかりの寺院「大徳寺」では、「黄梅院」「興臨院」「総見院」において秋季特別公開を開催する。

<大徳寺興臨院>日本庭園「方丈庭園」

中でも注目したいのは「大徳寺興臨院」。室町期の建築様式の特徴を見せる美しい本堂や唐門、“日本一の日本庭園”と称される足立美術館の庭園を造った作庭家・中根金作が復元した「方丈庭園」を特別に鑑賞できる。

<大徳寺黄梅院>千利休による「直中庭」

織田信長や豊臣秀吉など戦国大名ゆかりの寺院「大徳寺黄梅院」の見どころとなるのは、千利休が66歳の時に作庭されたと伝わる「直中庭」。苔が一面に広がる枯山水庭園と紅葉による絶景を楽しめる。

<聖護院門跡>3年間の修復を終えた「書院」など

また、天明の大火により御所が火災に遭った際に、光格天皇の仮御所にもなった「聖護院門跡(しょうごいんもんぜき)」も秋の特別公開を実施。狩野永納と狩野益信による金碧障壁画や、3年間に及ぶ修復を終えた書院などを公開する。

<建仁寺 久昌院>障壁画《長篠合戦図》

さらに2023年の大河ドラマ「どうする家康」で脚光を浴びる、徳川家康に関連した障壁画も公開。「建仁寺 久昌院」において、織田信長・徳川家康の連合軍が武田勝頼の軍を破った長篠の戦いを描いた《長篠合戦図》を鑑賞できる。

【詳細】
2023年秋季寺院特別公開
■大徳寺 黄梅院
公開期間:2023年10月7日(土)〜12月3日(日) 10:00〜16:00(受付終了)
休止日:10月28日(土)※法務の都合により拝観休止日が増える可能性有。
住所:京都府京都市北区紫野大徳寺町83-1
拝観料:大人800円・中高生400円・小学生以下無料(保護者同伴)
特別公開:千利休作庭「直中庭」、武野紹鷗好み茶室「昨夢軒」、方丈庭園「破頭庭」、<重要文化財・複製>雲谷等顔筆 本堂障壁画、<重要文化財>庫裡

■大徳寺 興臨院
公開期間:2023年9月2日(土)〜9月24日(日)、9月30日(土)〜12月17日(日)10:00〜16:30(受付終了)※12月1日(金)以降は16:00受付終了
休止日:9月23日(土・祝)
住所:京都府京都市北区紫野大徳寺町80
拝観料:大人600円・中高生400円・小学生300円(保護者同伴)
特別公開:<重要文化財>表門、<重要文化財>本堂、方丈庭園、茶室「涵虚亭」(かんきょてい)

■聖護院門跡
公開期間:2023年10月7日(土)〜12月3日(日) 10:00〜16:00受付終了
休止日:10月12日(木)〜15日(日)、11月28日(火)、29日(水)
※法務により拝観休止日が増える可能性有。
住所:京都府京都市左京区聖護院中町15
拝観料:大人800円(団体15名以上700円)・中高校生、大学生600円・小学生以下無料(保護者同伴)
特別公開:<重要文化財※修復後初公開>書院、大玄関、宸殿、狩野永納・狩野益信筆 宸殿障壁画、本堂、<重要文化財>本尊 不動明王像

■建仁寺 久昌院
公開期間:2023年11月1日(水)〜12月3日(日) 10:00〜16:00受付終了
※法務により拝観休止日が増える可能性有
住所: 京都府京都市東山区小松町597
拝観料:大人800円・中高校生400円・小学生200円(保護者同伴)
特別公開:<特別展示>宇喜多一蕙 筆『長篠合戦図』、池泉式方丈庭園、書院「高松軒」