2022年の福島県沖地震により、東北新幹線が脱線した事故について、国の運輸安全委員会は、事故原因をまとめた報告書を公表しました。

この事故は、2年前の最大震度6強の地震で、東北新幹線が福島・白石蔵王の区間で停車中に脱線したもので、乗客6人が軽いけがをしました。

国の運輸安全委員会は、地震により新幹線が大きく左右に揺さぶられ、片側の車輪が浮き上がってレールを乗り越えたことで脱線が起きたと認定しました。脱線した車体がさらにずれ動く「逸脱」も起きており、逸脱を防ぐ金具が十分に機能しなかった箇所もあったということです。

委員会は、車体の揺れを抑える技術開発をさらに進めるよう、JRなどに求めています。