甲子園の常連校=聖光学院高校に女子の硬式野球部が誕生しました。

世間では「野球離れ」とも言われていますが、実は女子の競技人口は年々増えているんです。

その受け皿となったのは、高校野球の強豪校=伊達市の聖光学院高校です。

夏の甲子園・連続出場の戦後最長記録を持ち、毎年、球児たちが胸にぐっとくるような熱い試合をみせてくれます。

その聖光学院で、2024年度から新たな部活動が誕生し、話題を呼んでいるんです。

その部活というのが、女子の硬式野球部です!

世間では「野球離れ」なんて言われていますが、実は女子の硬式野球の競技人口は年々増えているんです。

全日本女子野球連盟によると、中学生以上の女子硬式野球の競技人口は、2015年は1500人あまりだったのに対し、2023年は倍ちかくの2937人に増加。

ところが…女子の硬式野球部がある県内の高校は1校のみ。

いまやスポーツに性別の垣根はない時代。

女子選手の活躍の場を増やそうと聖光学院も今年度から女子硬式野球部を立ち上げたのです。

■相馬市出身・関 舞帆 選手

「地元の高校に入って野球は辞めようかなと思っていたが、福島県や地元で(野球が)できるありがたさと一期生というところにも魅力を感じて入った」

なかには、兄の姿にあこがれて、野球部に入部した部員もいるほど。

■会津若松市出身・水野 心 選手

「野球を始めたのは、兄がきっかけで、兄も聖光学院の野球部の3年生で、兄の姿に憧れて私も(聖光学院で)野球がやりたいと思って入りました。(雰囲気は?)もう最高です。みんなと仲良くなって楽しいです」

一期生29人を指導するのは、聖光学院野球部のOB=松崎克哉監督。

松崎監督にとっても、女子野球の指導は初めてだといいますが、期待は大きいと話します。

■聖光学院 女子硬式野球部・松崎 克哉 監督

「女子は初めてみるが、初ノックしたときもこんなに食らいつくんだな、一切ボールも怖がりませんし、一球に対する思いというか、そこは男子も女子も変わりないんだなって思いました」

女子の硬式野球も、全国大会の舞台は「甲子園球場」。

この先、どんなドラマを見せてくれるのか、目が離せません。

聖光学院の女子硬式野球部は、4月27日と28日に福島市のあづま球場などで開かれる「女子野球GIANTS杯」で、まずは初勝利を目指します。