気象台の仕事、密着第2弾、これからの雨の季節によく使われる「降水量」について、雨量計はどんな仕組みで雨が降った量を測っているのか、福島地方気象台で特別に見せてもらいました。

福島市にある福島地方気象台の気象観測施設、その地域の降水量、風向・風速、気温、湿度、積雪の深さなどを地上で観測し、気象庁のホームページでも一般向けにデータを公表しています。

県内には、こうした観測所が38か所あるんです。

福島地方気象台の気象情報官・鳴海敏徳さんによりますと、知られざる雨量計の仕組みは…県内放送では、初公開だといいます。

■福島地方気象台の気象情報官・鳴海敏徳さん

「雨が受水口に入り→ろうと状の所に入り→転倒ますに入り→シーソーのように動く。ろうとから入った水がいっぱいになると重くなって傾く。そうすると信号を発信し、1カウントすると、降水量0.5ミリを観測したということになる」

5月13日に放送した雨のニュースでは、「上空に暖かく湿った空気が入ってきた影響で、県内はけさから雨が降り中通り南部と浜通りを中心に1時間に10ミリ以上のやや強い雨が降りました。」と伝えましたが、この日の雨では、転倒ますが1時間に20回傾き、10ミリの降水量を観測したということ。

雨量計のデータ=「降水量」は日々のニュースにはもちろん、気象災害の防止・軽減に重要な役割を果たしています。

ちなみに、今回見せていただいたのは冬用の雨量計で水分が凍ったり、雪が積もったりして計測できない、なんてことが起きないようヒーターが内蔵されていました。

県内の気象情報を、絶え間なく発信し続ける気象台ですが、福島地方気象台の観測予報管理官・菅原誠さんは「どんどん新しい情報も発表されています。みなさんもそれを上手に利用して私たちもわかりやすい解説ができるよう頑張っていきたい」と話しています。