日本酒の味や香りなどを審査する「全国新酒鑑評会」の結果が発表され、福島県は18の銘柄が金賞を獲得しました。

「金賞受賞数」は、兵庫県が19銘柄だったため、惜しくも日本一とはなりませんでしたが、福島の日本酒のうまさを証明する結果となりました。

日本酒の味や香りなどを審査して出来栄えを競う「全国新酒鑑評会」では、中でも特に優れたものに「金賞」が与えられます。

福島県は2022年まで、この「金賞」を受賞した銘柄の数が9回連続で日本一を誇っていましたが…

残念ながら2023年、その座を山形県に明け渡し、全国で5番になりました。

その悔しさから1年。再び、日本一となれるのか…22日、結果発表の時を迎えました。

午前10時、審査結果が発表されると、関係者が都道府県ごとの金賞受賞銘柄を数えます。

結果、県内からは、18銘柄が金賞を獲得。ただ、兵庫県の19銘柄にあと一歩及ばず、日本一返り咲きとは、なりませんでした。

県酒造組合の渡部謙一会長は、「率直に一蔵差だったので悔しい。31蔵が入賞して、そのうち18蔵が金賞ということで、2023年は14蔵が金賞だったので、4蔵伸ばすことができて、全体的な品質は上がっていると思います」と話します。

今回の結果について「日本酒の神様」の愛称で知られる、県の日本酒アドバイザーの鈴木賢二さんは「兵庫県は、灘の大手が非常に多いので、技術力がうまく向上したことで今回の結果になったと思っています。新しい酵母も開発されているので、その性質をきちんと把握して、情報収集して前向きに取り組んでいきたい」と話しています。