後継者不足や耕作放棄地の増加が問題となっている農業ですが、実は今、県内で新しく農業を始める「新規就農者」が増えているんです。

福島市では2024年度、新規就農者が過去最多に!そのワケとは?

「この度、新規就農しました。家業を継ぐような形で…」

「今までサラリーマンだったが、これからは土から自分の農作物を作って…」

10日福島市で開かれた会合で、意気込みを語った人たち。実は皆さん、福島市で新たに農業を始めた人たちです。

福島市によりますと、2024年度の新規就農者が69人と記録が残る1975年以降で最も多くなりました。

下は22歳から上は71歳まで、卒業後に就農する人やUターンで農家を継ぐ人、農家以外の出身で新規参入する人など形も様々です。

なぜ、農業を始めたのか聞いてみると。

「大学在学中に農家の手伝いをさせてもらうことが多く、就農への意欲が高まってきた」

「専業主婦でずっと子育てをしていたが、もっと自分で栽培、管理をしたいという思いが出てきた」など理由も様々です。

福島市で新たに農業を始めた木下歩美さん(24)は2023年に大学を卒業後、果樹農家となり、ブドウ栽培に挑戦しています。

「空いている農地を探していた時に、市役所に相談して、園主さんが農業をリタイアされて、畑が空いていると聞いたので、ここに決めた」そう。

30アールほどの畑を借りて、シャインマスカットなど7種類のブドウを栽培している木下さん。

順調にいけば、2025年には実をつけてブドウの収穫が始まります。

福島市 木下歩美さん(24)「福島のフルーツがおいしいことを伝えられるような農家になれればと思います」

農業の新たな担い手として、新規就農者への期待が今後ますます高まっていきそうです。