5月1日から福島市の福島トヨタクラウンアリーナで開かれている「ふくしまラーメンワールド」には、全国の有名ご当地ラーメン店が参加しています。今回はその中で唯一、地元福島から出店しているラーメンに注目します。

「福島ラーメン組っ!獅子奮迅隊」の皆さんは福島県内のラーメン店有志の集まりで、昨年度までの「ふくしまラーメンショー」時代から地元から出店してイベントを盛り上げています。毎年オリジナルの、且つ他の全国有名店に引けを取らないラーメンなので、執筆者の私も例年1杯目は福島のラーメンを食べる事にしていた位です。

今年のラーメンは「松川浦産あおさと福島三大鶏のトリュフ香る極上鶏塩ラーメン」です。

こちらは500円プラスして、トッピング(味玉・鶏団子・海老ワンタン)を追加しました。

まずはトッピングの隙間から見えるスープをご覧ください! 鶏油が黄金色に輝いています。見た目同様澄んだ味わいのスープは円やかな塩味の奥に、鶏のふくよかな旨味が広がります――というのも、会津地鶏・川俣シャモ・伊達鶏の福島三大鶏を贅沢に使って、8時間かけて弱火でじっくり味と香りを引き出したものだからです――。

あっさりめのスープだけに、細い麺にする事で小麦の味わいとスープの旨味が両立します――このラーメン用に北海道産の小麦で作った麺だそうです――。つるっとした食感が楽しめました。

そこに、太平洋に面した相馬市は松川浦の名産あおさが、塩味との相性の良さと香りを加えます。
チャーシューは結構大きい! 国産肩ロースを約4時間煮込んだだけあって、醤油とロース肉の旨味が一体となって、鶏塩味のアクセントになります。また鶏のそぼろも食感・旨味を加えています。

続いてはトッピングです。しっかりめの皮の中に、みっちりたっぷり具の入ったエビワンタン、中までしっかり味の染みた味玉、備長炭で炙った柔らかい鶏団子で、鶏と海の旨味をマシマシにするのも好いかも知れません。

私57歳の男性としては、ワンコインのトッピングで味わいもお腹も満足する一杯となりました。

地元福島の店とは言え、ラーメンワールド用オリジナル、このイベント限りの一杯ですので、味わい残しのないよう…(因みに今回のラーメンのベースを考えたのは、郡山市の名店「麺屋 信成」の代表・海野さん。「松川浦のあおさにトリュフを加えたところが、他に無いと思います」と自信を見せます)。

「ふくしまラーメンワールド」は、5月6日まで福島市の福島トヨタクラウンアリーナで開かれています。1杯950円です。

Chu!PRESS編集部 徳光雅英