老後のために毎月コツコツ貯蓄をしている人も多いのではないでしょうか。今までがんばって働いてきた分、老後はゆとりのある生活を送りたいですよね。   実際のところ、ゆとりのある老後生活を送るためにはどれくらいお金がかかるのでしょうか。   ちまたの人々が考える「ゆとり」の意味も含め、公益財団法人生命保険文化センターが3年ごとに行っている調査の2022年度の結果をチェックしてみましょう。

老後生活、月23万円あればギリギリ間に合う?

この調査は、全国18〜79歳までの男女を対象に行われたもの。(回収サンプル数:4844)
 
夫婦2人で老後を過ごすとして、いったい月いくらあればギリギリ生活していけると考えられているのでしょうか。

【老後の最低日常生活費(月額)】

1位:20〜25万円未満 27.5%
2位:わからない 22.5%
3位:30〜40万円未満 18.8%
4位:25〜30万円未満 14.4%
5位:15〜20万円未満 9.2%
6位:15万円未満 4.9%
7位:40万円以上 2.8%

わからないという回答を除くと、多くの人は20万円から40万円の間と考えていることがわかります。すべての回答の平均は、月23.2万円という結果でした。年金や退職金でどれだけ補えるのか、老後どれだけ働けば間に合うのかなど、具体的な計算が必要になってきそうですね。
 
いざ自分たちが老後生活をスタートさせるころは社会がどのようになっているかはわかりませんが、今よりさらに物価が上がっているとなるとこれだけでは到底足りない……ということにもなりかねません。
 

ゆとりある生活を送るなら、あと15万円は上乗せしたい!

さて、カツカツではなく老後生活にゆとりをもたせるとしたら、あといくらくらい上乗せが必要なのでしょうか。

【老後のゆとりのための上乗せ額】

1位:10〜15万円未満 31.4%
2位:わからない 19.8%
3位:10万円未満 19.3%
4位:30万円以上 11.8%
5位:20〜25万円未満 9.6%
6位:15〜20万円未満 3.7%
7位:ゆとりのある老後生活を送るつもりはない 2.6%
8位:25〜30万円未満 1.7%

およそ30%の人が、10〜15万円を想定しています。10万円未満という人もおよそ20%いますね。すべての回答の平均は、14.8万円になりました。先ほどの最低日常生活費にこれをプラスすると、夫婦2人でゆとりある老後生活を送るためには毎月38万円必要ということになります。
 
ところで、ゆとりのある生活と聞いてみなさんはどのような生活を思い浮かべますか?
 
「ゆとり」というものは、人それぞれ。前述の上乗せ額をどのようなことに使おうと考えている人が多いのか見てみましょう。

【老後のゆとりのための「上乗せ額」の使途 TOP5(複数回答)】

1位:旅行やレジャー 60.0%
2位:日常生活費の充実 48.6%
3位:趣味や教養 48.3%
4位:身内とのつきあい 46.2%
5位:耐久消費財の買い替え 31.7%

上位5つはこのような結果になっています。もっとも人気が高いのは、旅行やレジャーでした。「もともと旅行が趣味だから老後も続けたい」という人もいれば、「今ずっと我慢して働いているから定年後は旅行をいっぱい楽しみたい」という人もいるのでしょう。
 
また、半数近くの人が「日常生活費の充実」「趣味や教養」をあげています。節約ばかりの生活ではなく、週に何度かはぜいたくなものを食べたり、家電にこだわって家事をラクにしたりなど、日常生活費に上乗せして普段の暮らしを充実させるという考えの人が多いようです。
 
これまで子育てにかかりきりだったという場合でも、老後であれば子どもも手を離れているという人も多いでしょうから、自分のために使える時間も増える時期。趣味や習い事など、余生を楽しむためにお金を使いたいという人も多いですね。
 
旅行やレジャーを望む人がこれだけいるなか、昨今の物価上昇やエネルギー価格の高騰は痛いところ。世界情勢が安定し、経済的にも安心して過ごせる日々が1日でもはやく訪れるよう祈るばかりです。
 

出典

公益財団法人生命保険文化センター 2022(令和4)年度生活保障に関する調査(速報版)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部