金への投資に注目が集まっています。2023年5月10日には日本での過去最高値を更新し、1グラムあたり9794円の値がつけられました(2023年5月24日現在)。   金は情勢不安に強い「守りの資産」といわれており、平時は価格の変動が小さく、経済的不況や世界情勢が不安定なときほど高騰する仕組みになっています。価格が更新している背景には、直近の世界情勢の不安定さによる部分があり、金投資が注目を集める要因かもしれません。   本記事では金の主な投資方法や初心者におすすめの投資方法を紹介します。

金の主な投資方法

まずは金の主な投資方法をみてみましょう。
 

現物を購入する方法

金を現物購入する方法は主に、以下の2つの方法があります。
 

・金地金

いわゆる金の延べ棒やゴールドバーを購入する方法です。貴金属メーカーや証券会社、銀行などで購入できます。

 

・金貨

貴金属店や証券会社、宝飾店で金貨を購入する方法です。金地金よりも割高とされています。

 
現物購入は、盗難などのリスクには十分配慮する必要があるものの、有事の際にはすぐ換金可能というメリットがあります。保管に関して手数料がかかりますが、銀行や貸金庫を利用する方法もあり、盗難対策することもできます。
 

金投資信託

金に関する投資信託を購入する方法で、少額から始められます。銀行や証券会社で取引しましょう。取り扱う投資信託は各社異なりますが、金の現物を保有する必要がないため盗難リスクもありませんし、運用も任せられるため手間がかかりません。
 

金ETF

金価格に連動する上場投資信託です。金の市場価格に連動するように設計されており、株式のようにリアルタイムで取引できます。市場価格で売買できるため、投資経験がある方に向いているといえるかもしれません。
 

純金積立

毎月少額のお金を積み立てて、金を購入する方法です。貴金属メーカーや、銀行、証券会社で始められます。購入方法は毎月一定の決まった金額を積み立てる「定額積立」と、毎月決まったグラムで購入する「定量積立」があります。
 

初心者におすすめな金の投資方法

続いては、先ほど紹介した投資方法から、初心者におすすめな方法をみてみましょう。金は価格の変動が大きくないため、ほかの投資と比較しても安心して取り組めます。初心者におすすめな投資方法は、「金投資信託」か「純金積立」になります。
 
金投資信託は少額で始められ、運用も任せられることからリスクが小さいです。そのため金ETFと異なり、市場を読みながら売買する必要もなく、経験を要さない点も初心者におすすめできる理由です。
 
手数料が多くかかるものの、純金積立は少額で始められ、リスクが小さいことが初心者におすすめの点です。特に定額積立の場合は、ドルコスト平均法を生かして買い付け価格を平準化できます。金貨やジュエリー等に交換できるのもメリットです。
 

まとめ

金の価値が上昇している背景やその価格、主な投資方法と初心者向けの投資方法について紹介しました。
 
世界情勢不安が続いており、投資対象が金に向けられるのは自然な流れかもしれません。自分の資産を守るための有効な選択肢になりえますので、金投資に目を向けてみるとよいかもしれません。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー