一人暮らしでお風呂や洗濯機置き場がない物件を選んだ場合には、銭湯やコインランドリーを利用しなくてはなりません。その際に、どのくらいの費用がかかるのか気になる人もいるでしょう。   そこで、本記事では、「毎日銭湯を利用した場合」と「3日に1回のペースでコインランドリーした場合」を想定して、年間支出額の目安を紹介していきます。

毎日銭湯を利用する場合の年間支出額

風呂なし物件で一人暮らしをする場合には、銭湯やスーパー銭湯などの公衆浴場で入浴することになるでしょう。銭湯の利用料金は、地域や各施設によりけりです。東京都の公衆浴場入浴料金の統制額は、大人が500円(税込)となっています。
 
ここでは、東京都の入浴料金をもとにして、年間支出を算出していきましょう。一年間を365日として計算すると、銭湯を毎日利用した場合の年間支出額は、18万2500円となります。1ヶ月間に換算すると、約1万5208円です。
 
ちなみに、東京都では、大人用の都内共通入浴券の回数券を発行しています。回数券の価格は、10枚分で4500円です。この回数券を活用した場合の年間支出額は、16万4250円になります。通常料金を支払って毎日通った場合との差額は、1万8250円です。少しでも銭湯の利用料金を節約したいのであれば、回数券や割引券などの有無を調べておくとよいでしょう。
 

コインランドリーを利用する場合の年間支出額

一人暮らしで洗濯機を購入しない場合には、近所にあるコインランドリーを使用しなくてはなりません。コインランドリーの利用料金は、各店によって異なります。また、洗濯機の種類や容量、洗濯コースなどによっても利用料金に差があります。容量が大きな洗濯機は、大量の洗濯物を一度に洗えるのがメリットですが、小型の洗濯機よりも利用料金が高くなりがちです。一人暮らしの場合には、洗濯物の量が少ないので、7kgの洗濯機でも十分に間に合うでしょう。
 
大手コインランドリーチェーン店の料金相場は、300円程度です。この金額をもとにして、3日に1回のペースでコインランドリーを利用した場合の年間支出額を算出すると、約3万6499円の費用がかかります。
 
さらに、乾燥機を利用する場合には、6〜10分ごとに100円が必要な場合が多いです。仮に乾燥機を30分使用した場合には、1回の利用で300円の利用料金がかかってしまいます。洗濯機と乾燥機の両方を利用すると2倍の料金がかかるため、年間での支出額は、7万2998円となってしまいます。ただ、乾燥機は、自宅に戻ってから洗濯物を干す手間が省けるのがメリットです。一人暮らし用の物件は、ワンルームや1Kなどのように狭い部屋が多いので、洗濯物を干すスペースがない場合には、コインランドリーの乾燥機も活用した方がよいかもしれません。
 

銭湯やコインランドリーの利用は短期間がおすすめ!

1年間毎日銭湯を利用した場合の料金は、18万2500円です。3日に1日のペースでコインランドリーを利用する場合には、年間で約3万6499円の料金が発生します。銭湯代とコインランドリー代の合計額は、21万8999円です。
 
毎年これだけの金額がかかりますので、長期的には大きな負担となってくることでしょう。場合によっては、風呂あり物件や洗濯機を買った方が安く済むかもしれません。その点もよく考慮した上で、銭湯やコインランドリーの利用を検討してみてください。
 

出典

東京都生活文化スポーツ局 消費生活部東京都消費生活総合センター 東京都計量検定所 公衆浴場入浴料金の統制額について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー