子どもが小学校に入学することをきっかけに、パートに出ることを検討する人は少なくありません。とはいえ、低学年のうちは子どもだけで留守番をさせることが不安なため、長期休暇中は仕事をセーブしたいという人もいるでしょう。   そこで本記事では、長期休暇に休みが取りやすい仕事にはどのようなものがあるのか、仕事を選ぶ際に押さえておきたいポイントを含めて紹介します。

子どもの長期休みに合わせて休みが取りやすい職種

学校に関連する仕事を選ぶと、子どもが長期休暇に入る期間は休みが取りやすい傾向です。主な2つの仕事について、下記で紹介します。
 

・給食調理員

給食調理員とは、保育園や小中学校などで子どもたちに出す給食を調理する仕事をする人のことです。管理栄養士や栄養士の指示に基づき、食材の発注や調理、盛り付け、洗浄をおこないます。
 
学校給食の給食調理員として働くスタッフは、管理栄養士や栄養士の資格を持っていない人が多くいて、資格は必要とされません。小中学校の給食調理員は学校の稼働に合わせて仕事をおこなうため、夏休みや冬休み、春休みなどの長期休みには仕事自体が休みになることが多々あります。
 

・学校事務

学校事務は、主に高校や大学の事務室などで来客対応や書類作成、諸手続き、会議への参加などをおこないます。定時制高校や夜間制の専門学校の場合を除き、午前〜夕方までの仕事が多い傾向です。パートとして働く場合は、4〜6時間ほどの勤務形態が多くみられます。
 
基本的に学校が授業をおこなっていない日曜日や祝日は休みになることが多く、さらに夏休みなどの長期休暇で学生が休みになる期間は休みが取りやすい職種です。土曜日が休みになるか否かは、学校が土曜日に授業をおこなっているかによって異なります。
 

自分でスケジュールを管理しやすい仕事

パートに限らず自分でスケジュールを管理できる仕事なら、都合に合わせた働き方ができます。
 

・産休代替派遣

産休代替派遣とは、産休や育休で休む社員の代わりに社員がおこなっていた仕事を引き受けて、社員の産休・育休期間中に働くことです。
 
一般的な派遣社員とは異なり、産休や育休に入る社員がおこなっていたすべての仕事を請け負うため、幅広い業務を担当します。即戦力となる高いスキルが求められることも特徴です。派遣期間が限定されているため、延長になる可能性が少なく、自分の都合に合わせて仕事を選べます。
 

・在宅ワーク(業務委託)

在宅ワークは自分の得意分野を生かして仕事をすることができます。在宅ワークのなかでも業務委託は、依頼されて作成した成果物に対して報酬が支払われる成果報酬制です。
 
働く時間も定められているわけではなく、自分で決められます。企業とは労働契約を結ぶわけではなく、期日までに依頼された成果物を納品できれば問題ありません。ライター、webデザイン、文字起こし、プログラミングなどさまざまな仕事があります。
 

土日が休みにくい仕事を避ける

サービス業のなかでも飲食・販売・イベント関連の仕事は、土日や夏休みなどの長期休暇中が繁忙期にあたるため、土日のどちらかは出勤できることを働く際の条件としている場合が多くみられます。
 
このような業界では、土日に休みを申請してもなかなか希望通りに休むことが難しいかもしれません。ただし、イベント関連の仕事は1日限定など、単発での仕事も割合多い傾向です。単発の仕事であれば、配偶者が休みの日に子どもをみてもらって働きに行く方法も選べるでしょう。
 

子育てと両立しやすい仕事を探してみよう

パートとして働ける仕事は、多種多様です。職種によっては、土日や長期休暇は繁忙期にあたるため、休みを取りにくい場合があります。
 
しかし、仕事を探す際に前もって業界事情を知っておくと、思ったように休みが取れないなどで不満に感じることも少なくなります。土日や長期休暇に休みを取りやすい仕事や自分で働く時間を決められる仕事、都合のよいときに働ける短期や単発の仕事を選べば、子育てと無理なく両立できるでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー