一人暮らしをすると、家賃・食費・光熱費などさまざまな生活費がかかります。   実家がすぐに帰れるような距離にある場合、実家でご飯やお風呂を済ませてしまえば節約になると考え、頻繁に帰るという方もいらっしゃるかもしれません。   この記事では、実際に週3日実家でご飯とお風呂を済ませた場合に、どの程度節約になるのかを紹介します。

週3日実家で食事をした場合、食費はいくら節約になる?

まずは、週3日実家で食事をした場合に食費が1ヶ月でいくら節約になるのかをみてみます。
 
総務省統計局が公表しているデータによると、34歳以下の単身世帯の1ヶ月の食料品費は3万8666円です。
週3日の食事を実家で済ませているとすれば、1万5000円程度、1ヶ月で節約できると考えられます。
 

週3日実家でお風呂に入った場合、ガス代と水道代はいくら節約になる?

次に、週3日実家でお風呂に入った場合いくら節約になるのかをみてみます。
お風呂にかかる費用は、ガス代と水道代に分けて算出します。
 

ガス代はいくら節約になる?

ガス代は都市ガスなのかプロパンガスなのかによっても金額が変わってきますが、今回は都市ガスと仮定します。
また、ガス料金は地域によって変わりますが、今回は東京ガスの場合を想定します。
 
水1リットルの温度を1度上げるには、1キロカロリーの熱量が必要です。
1回のお風呂に使用する水が200リットルだとすれば、水温15度の水を42度まで上げるために、5400キロカロリーが必要になります。
ガスの単位は立方メートルで、1立方メートルは約1万750キロカロリーの熱量に換算できます。
5400キロカロリーの熱量が必要であれば、使用するガスの量は約0.502立方メートルです。
 
ガスの料金を算出する計算式は、下記の通りです。
 
基本料金+従量料金(単位料金×ガス使用量)=ガス料金
 
東京ガスの場合、1ヶ月の基本料金は759円、1立方メートル当たりの単位料金は145.31円です(2024年5月・東京地区等/料金表A表の場合)。
 
よって、お風呂を1日1回沸かすと仮定したときの1日のガス代は下記の通りになります。

●基本料金:約25.3円
●単位料金:約72.95円
●合計:約98.25円

※1ヶ月30日と仮定して算出

お風呂を1回沸かすには約98.25円のガス代がかかるため、週3日実家でお風呂に入るとすればガス代は1ヶ月で1200円程度節約できるといえるでしょう。
 

水道代はいくら節約になる?

日本の水道料金は地域によって異なりますが、全国平均では水1リットル当たりの水道代は約0.2円といわれています。
 
一般的に浴槽1杯に必要な水の量は200リットルとされています。
よって、お風呂1回に必要な水道代は約40円です。
 
週3日実家でお風呂に入るとすれば、水道代は1ヶ月500円程度節約できることになります。
 

実家で週3回ご飯とお風呂を済ませた場合、月1万7000円程度の節約になると考えられる

実家で週3日ご飯とお風呂を済ませるとすれば、食費・ガス代・水道代が節約でき、月に約1万7000円の節約になると考えられます。
ただし、実家に帰るための往復費も別で必要になるため注意が必要です。
 
一人暮らしは何かとお金がかかるものです。
実家が近ければ、ご飯とお風呂を実家で済ますというのは賢い節約術といえるかもしれません。
 

出典

政府統計の総合窓口 e−Stat 家計調査/家計収支編 単身世帯 表番号2
東京ガス株式会社  ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー