国内外を問わず日本食で人気の高い「寿司」ですが、寿司屋や回転寿司に足を運び、寿司を堪能する方もいるでしょう。しかし中には「外食だとお金がかかるから、自宅で手作りしたほうがよい」と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。   そこで今回は、寿司の料金を外食と手作りした場合で比較してみました。食べる量や寿司ネタの好みは人それぞれで一概にはいえませんが、家計管理をするうえで平均的な数値も参考にしてください。

家族4人で外食する場合の寿司の料金はどのくらい?

特別な日やイベントなどで「今日は寿司が食べたい!」と考える方も多いのではないでしょうか。しかし家族4人で寿司を食べに行くとなると、いくらくらいかかるか気になります。
 
寿司の値段は寿司屋や食べる量などで大きく異なることが考えられますが、総務省統計局の「小売物価統計調査 」から目安を知ることができます。2023年度の調査によると、外食で寿司にかかった年平均価格(東京都区部)は以下の通りです。


・握りずし(並・一人前):1577円
・回転寿司店における握りずし(まぐろ赤身・2個):180円

同調査を基に、家族4人が寿司屋で握りずし(並)を食べる場合の金額を計算すると、6308円ほどかかることが分かります。また回転寿司で家族4人が30皿(1皿180円)を食べると仮定すると、合計金額は5400円です。
 

寿司を自宅で手作りすると外食よりも安くなる?

寿司が大好きで頻繁に食べたいと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、外食が増えると費用が高額になってしまいます。
 
外食ばかりではなく、たまには手作りすることで、節約につながればよいと考える方もいらっしゃるでしょう。寿司ネタは近所のスーパーなどさまざまな場所で購入できますが、業務用食材のネットショップ を利用した場合、30皿分の寿司ネタにかかる費用目安は以下の通りです。


・紋甲イカ20枚:1285円
・寿司海老バナメイ20尾:810円
・寿司ネタトラウト20枚:885円

上記のネタを購入して寿司を60個、30皿分作る場合、寿司ネタの費用は合計2980円です。これにシャリにかかる費用も計算して加算します。
 
寿司のシャリは1貫あたり15〜20グラム ほどだといわれていて、60貫分は900〜1200グラムです。お米1合は約150グラムで、炊き上がりの重さは300〜350グラム ほどになるといわれていますから、ここではお米を3合使うと仮定します。
 
10キログラム4000円 のお米を使うとすれば、3合分(約450グラム)のお米は約180円です。寿司ネタとシャリの費用を足すと、3160円で60貫分の寿司が作れることが分かります。ただし、これには米酢・しょうゆ・ワサビなどの費用は含まれていません。
 
寿司ネタの好みや購入場所によって値段は変わりますが、上記を費用目安として比較すると、回転寿司で食べるよりも2240円、寿司屋で食べるよりも3148円ほど安くなる可能性があることが分かります。
 

家族4人で寿司を手作りすると外食よりも2240〜3148円ほど安くなる可能性あり!

総務省統計局の「小売物価統計調査」と、業務用食材のネットショップで寿司ネタを購入する場合の費用目安を基に、寿司の費用を計算してみたところ、手作りは外食よりも2240〜3148円ほど安くなる可能性があることが分かりました。
 
寿司ネタの好みや購入場所、食べる量、飲み物など寿司以外の費用なども含めると価格は上下しますが、家計管理をする際に、手作りをしたほうが安上がりになる場合があることを考慮できるでしょう。
 
寿司を手作りするには料理の腕と労力が必要ですが、寿司が好きで定期的に食べたい方は、シチュエーションによって手作りと外食を使い分けることを検討できるかもしれません。
 

出典

総務省統計局 政府統計の総合窓口(e−Stat)小売物価統計調査 小売物価統計調査(動向編) 調査年月2023年 表番号1 調査品目の月別価格及び年平均価格【都道府県庁所在市及び人口15万以上の市】 統計表【13】「2021ビール」〜「2134ぎょうざ(外食)」 2121すし(外食)、2123すし(外食)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー