「買い替え」「後継ぎがいない」などの理由で、仏壇を処分したい場合があります。   しかし、仏壇はどうやって処分すればよいのか分からない方もいらっしゃるでしょう。 宗派にもよりますが、仏壇を処分する際は「魂抜き(閉眼供養)」を行う必要があります。   そこで今回は、仏壇を処分する方法や費用目安について調べてみました。 粗大ごみとして処分する方法もご紹介しますので、参考にしてみてください。

仏壇の一般的な処分方法と費用目安

仏壇は先祖代々引き継ぐものですが、子どもを持たない夫婦や生涯独身の人が増えている昨今、後継ぎがいないために仏壇の処分を検討している家庭もあるようです。
 
また、引っ越しなどを機に新しい仏壇に買い替えるケースも考えられます。
 
仏壇を処分する際は、宗派にもよりますが、移動させる前に「魂抜き(閉眼供養)」を行うことが一般的です。
 
そのため、基本的に「魂抜き(閉眼供養)の費用+処分費用」が発生します。
 
依頼する業者にもよりますが、魂抜き(閉眼供養)の費用相場は以下の通りです。

【A社】
●宗派指定なし:3万3000円/宗派指定あり:+5500円
 
【B社】
●宗派指定なし:5万円/宗派指定あり:5万5000円

仏壇の処分費用は、大きさによって異なりますが、【B社】の場合の料金目安は以下の通りです。

●幅60センチメートル未満:2万2000円
●幅80センチメートル未満:2万7500円
●幅100センチメートル未満:3万8500円
●幅100センチメートル以上:要相談

仏壇以外にも位牌(いはい)や仏具がある場合は、量に応じて別途費用がかかる場合があります。
 
処分を依頼する際は、僧侶の車代や心付けなどの費用が別途かかる場合もありますので、事前に確認しておくと安心です。
 

人目を気にしなければ「粗大ごみ」として処分することも可能

仏壇は「粗大ごみ」として出すことも可能です。
 
例として新宿区の場合は、仏壇は「箱物家具」に分類され、最長辺と2番目に長い辺の合計に応じて以下の手数料がかかります。

●135センチメートル以下:400円
●180センチメートル以下:900円
●270センチメートル以下:1300円
●360センチメートル以下:2300円
●360センチメートル超:3200円

ただし、粗大ごみは、お住まいの市区町村のルールに従って出すようにしましょう。
 
魂抜き(閉眼供養)は法律で定められているわけではなく、しなくても罰則は生じません。
しかし、家族など周囲の人の心情を考えて、相談したうえで処分するようにしましょう。
 

仏壇の処分は魂抜き(閉眼供養)と処分料金が必要! 粗大ごみに出すことも可能

仏壇を処分する際は、移動する前に魂抜き(閉眼供養)をしてから処分することが一般的です。
魂抜き(閉眼供養)の費用は、業者に応じて3万〜5万円ほど、処分費用は仏壇の大きさに応じて2万円〜3万5000円ほどです。
 
人目を気にしなければ、仏壇の大きさに応じて400円〜3200円ほどの手数料で「粗大ごみ」として処分することもできます。
その際は、お住まいの市区町村のルールに従うとともに、家族や周囲の人の心情を考えて、供養などについても含めて相談しておくようにしましょう。
 

出典

新宿区 粗大ごみの処理手数料一覧
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー