ディーラーとの付き合いがあれば、必ずと言っていいほどあるのが「新しい車への乗り換え提案」です。ディーラーも仕事ですから、新車を買ってもらうために手を替え品を替え提案をしてきます。   そのとき、今乗っている車と違う種類の車を提案されると、乗り換えることでどのようなメリットがあるのか、気になるのではないでしょうか。   そこで本記事では、ミニバンから軽自動車への乗り換えを提案されたケースを想定し、解説します。

車の使い方を振り返ってみよう

今回のケースだと、子育ても一段落して夫婦2人で出かけることが多いと想定されます。そうなると多人数乗車が可能となるミニバンが本当に必要なのかを考えてみると良いでしょう。
 
今までは子どもと一緒で荷物が多い、となるとミニバンが必要だったかもしれませんが、夫婦2人でのお出かけがメインになるとそこまで大きな車は必要がないかもしれません。
 
一方で、荷物が多かったり車中泊をしたりするような屋外レジャーが趣味であれば大きな車も必要になります。どのような頻度・目的で車を使うのか見直す良い機会かもしれません。
 

ランニングコストの面を見れば軽自動車のほうが優秀

当たり前のことですが、車が小さくなればその分の維持費が安くなります。
 
毎年支払う自動車税だけ見ても、2000ccクラスのミニバンであれば年額3万9500円かかりますが、軽自動車なら1万800円と約4分の1です。
 
選ぶ車種にもよりますが、燃費も向上するためガソリン代の負担額も減りますし、タイヤ交換など消耗品の交換費用も軽自動車のほうが少なくなる傾向です。長距離ドライブで高速道路を使う際にも軽自動車であれば約20%も安くなります。
 

「たまに使う」ためだけに保有していることのメリットとデメリットを天秤にかける

毎週のように車で遠出をしてレジャーを楽しむ、子どもだけでなく友人知人とドライブに行くことが多い、というのであればミニバンに乗り続けるのは良い選択肢かもしれません。
 
しかし、そのようなシチュエーションが月に1回あるかないかであれば、ランニングコストを抑えるために軽自動車に買い換えて、多人数で乗るあるいは大きな荷物を積むなどのときは必要に応じた大きさのレンタカーを借りたほうがトータルのコストを抑えられるかもしれません。
 
ミニバンが必要なシチュエーションが頻繁にあるというわけでなければ、車を買い換えたほうがメリットがあるかもしれませんが、今後のことも考えて慎重に検討したほうが良いでしょう。
 

「大は小を兼ねる」けれども総合的に判断をしよう

車体の大きいミニバンを持っていれば、いざというときに活躍します。小さい車ではできないようなことも大きい車であれば柔軟に対応することができるでしょう。
 
しかし車が大きくなればなるほどランニングコストが高くなるため、悩みの種となってしまうかもしれません。ランニングコストを取るか、大きな車を持っていることのメリットを取るかは人それぞれですので、本当に車を小さくしても大丈夫なのか、さまざまな角度から検討することをおすすめします。
 

出典

埼玉県 自動車種類別年税額表
さいたま市 軽自動車税
 
執筆者:宇野源一
AFP