仕事一筋だった年収1500万円の45歳男性に結婚願望が芽生えた!

水原健司さん(仮名、以下同)は、都内の大手企業で営業関連の部長として働く45歳。年収1500万円の独身男性です。彼は今までずっと仕事一筋で、休日でも趣味やプライベートを満喫することもなく、ひたすら仕事のことを考えてきました。

……というのも、彼は女性に“からっきし”モテなかったそうなのです。特に学生時代、女性にほぼ縁がなく、告白しても失敗ばかりでした。いつしか自分から女性を避け、交際などは自分には関係ないものと考えてきたのです。それは社会に出てからも変わらずで、むしろ女性のことを考えなくていいように仕事に集中した結果、出世できたのかもといいます。

そんな彼ですが、45歳になり、ふと結婚というか女性を意識し始めました。管理職となって一線でバリバリ働く必要がなくなり、時間的な余裕が生まれた結果、ふと孤独を感じる機会が増えたのです。特に打ち込める趣味もなかったため、だんだんと1人の休日がキツくなってきたともいいます。

もちろん、過去のトラウマは消えていません。しかし一方で、今は昔と違って十分に出世して年収も上がった結果、それなりに男性としての自信を取り戻していたのです。そこで彼は“ダメ元”の心境ながら、改めて交際してくれる女性を探そうと決意しました。

お相手はなんと20歳年下! がむしゃらなアプローチでついに結婚へ

そうこうしているうちに早速、水原さんはある女性に一目ボレしてしまいます。

お相手は中小企業で営業として働く麻宮絵里子さん。大卒3年目の25歳で年収300万円の女性です。

長く通っていた異業種交流会でたまたま出会ったのですが、彼女は学生時代に告白した女性にそっくりだったのです。彼は当時の思いが蘇ったような気持ちだったといいます。

もちろん最初は抵抗もありました。年齢を聞いて自分と20歳も差があったのですから当然です。世間体など、さまざまなことを考えたといいます。しかし彼女は学生時代の女性とは違い、自分に好意的に接してくれたのです。最終的に快く連絡先を交換してくれた頃には、もう何も余計なことは考えられなくなったといいます。

それからの彼は、とにかく彼女にお金を使いました。

自信を持ってできることは、それしか思いつかなかったのです。デートの度に高級レストランを予約し、頻繁にブランド物もプレゼントしたといいます。そうして、いつしか年齢差を超えて、2人は正式に彼氏彼女として付き合い始めました。

交際を始めて早い段階で、彼は結婚も考えたといいます。交際を始めても、どうしても過去を振り切れず、いつか振られるのが怖かったのです。当人は「年齢差があったので、なおさらだったのかも」といいます。そしてある日、彼は彼女を呼び出して、持てる全力でプロポーズしました。結果は……みごとOK! こうして彼は、天にも昇る気分になり、20歳も年下の彼女との結婚を果たしたのです。

だんだん妻が負担に…55歳になっていよいよ不安に

盛大な結婚式を挙げた後も、水原さんは麻宮さんをお姫様のように扱い、彼女に尽くしました。6000万円程度の新築マンションを購入し、彼女を専業主婦にして、頻繁にプレゼントを買って帰ったといいます。

また彼女は特に料理が苦手で、しょっちゅう失敗していたのだそうです。しかしそれすら彼にはかわいく思え、休日には一緒に作る一方で、平日は外食もできるよう生活費とは別で、小遣いなどと合わせて月10万円を渡していたといいます。お金はかかりましたが、20歳年下の妻は周囲から羨望(せんぼう)の的となり、子どもには恵まれませんでしたが、本当に毎日が幸せでした。

……ところが、結婚生活も5年目くらいになると、だんだんと妻の存在が負担に思えてきたといいます。けして嫌いになったわけではないものの、その後の彼は出世ができず年収も増えず、結婚してから一向に貯金が増えなかったのです。しかしこの頃は、自身のプライドも重なって、特に何も言えませんでした。

そうして彼が55歳になった時、会社で定年後のための研修会に参加して、本格的に自身の老後に不安を覚えたといいます。そして彼は結婚して初めて、冷静に先々を考えて、彼女と今後の生活について話し合おうとしたのですが……。

話し合いは、どのようになったのでしょうか? 後編にて、お届けします。

※プライバシー保護のため、内容を一部脚色しています。