<前編のあらすじ>

加藤靖子さん(仮名)は、周囲に羨まれるほど裕福で幸せな結婚生活を送っていました。靖子さんの夫は、一流大学を卒業後に一流企業に就職した超エリート。収入面でも安定している中で、子どもにも恵まれました。

ところが、ある日夫が会社から解雇されたことをきっかけに、この幸せな結婚生活の雲行きが怪しくなります。専門職に就いていた夫は、次の職場がなかなか見つかりません。

ついに貯金が底をつく……という時に、靖子さんはやむを得ず夫の両親と同居することを決断。しかし、いざ同居を開始すると、ことあるごとに干渉してくる義母にストレスが募り、一向に転職が進まない夫にもモヤモヤを感じるようになりました。

夫婦の言い争いはますます深刻に…

義両親は息子家族との同居には抵抗はないと言いつつも、義母は「この先も一緒に暮らすことと考えて二世帯住宅にリフォームをしよう」と言い出しました。ですが、一刻も早く家を出たい靖子さんにとっては迷惑なことですし、むしろリフォームされてしまうと家を出にくくなってしまいます。

リフォーム代は義両親が負担をすると言うので、いよいよ文句が言えなくなってしまう前に、どうにかしたいと考えました。しかし、いくら康子さんが気持ちを伝えても、夫とは言い争いに発展するばかり。

「お母さまに○○と言われた! ○○とも言われた!」

「早く仕事を決めてほしい」

理解してほしい思いが強く、つい旦那さんを責めるような言い方になってしまい、夫婦喧嘩は絶えません。

夫は根が優しい人で、親の思いも妻の気持ちも分かろうとしてくれましたが、彼自身、仕事探しがうまくいかずつらい思いをしているのも事実です。お金の心配もずっと付きまとっています。

「早く就職したいと思っているのは自分の方だよ! どうして分かってくれないの?」

「親に迷惑をかけているんだから、一時だけと思ってそれくらい我慢してくれよ」

妻の訴えに夫も負けじと言い返します。

すれ違う各々の思い

義両親から見ると「自分の家に息子夫婦をおいてやっている」。お嫁さんから見ると「本当は嫌だけれど、お金のために仕方なく義実家で同居している」。そして夫にとっては、「親に世話になっていて感謝している。そして申し訳なく思っているけれど、妻は全く理解してくれない」という状況です。一緒に住む人たちの考えが交わる部分がなく、ギスギスした時間ばかりが流れていきました。

靖子さんは、旦那さんが自分の味方をしてくれないと分かり、とうとう子どもを連れて実家に帰りました。その間、旦那さんが靖子さんの気持ちに寄り添うようなこともありましたが、結局親への感謝や申し訳ない気持ちの方が強いことが分かり、2年の別居の末、離婚になりました。

離婚後は子どもの養育費問題が浮上

離婚をした後は、子どもの養育費の問題が浮上しました。

実は離婚をした元旦那さんは、その後に年収の高い会社に就職をしていました。ですが将来的に再婚を考えていたので、高額な養育費を支払うことはできないと言います。

靖子さんは実家で暮らしていて両親からの援助もありますが、自分だけの収入では子どもの将来も不安です。この先高校や大学に進学をすることを考えると、お金が足りないのは目に見えていたので、できるだけ高い養育費を求めていました。

だからこそ元旦那さんからの養育費を期待していたのですが、思ったような金額にはなりません。結果的に、お子さんは私立の小学校から公立の小学校にうつることになりました。頑張って入学をさせた靖子さんとしては、子どもも気に入っている小学校を転校させることは不本意で仕方ありません。本当に悔しい思いでいっぱいだったと思います。

***
 

靖子さんは東京の名門女子大を出て大手の会社に就職し、元旦那さんと結婚しました。大学レベルや勤め先、年収が希望に合っていましたし、何よりも優しい人柄が決め手となったのです。

ですが、将来どんなことが起きるのかは分からないものです。靖子さんも、義両親の同居がなければ、今も旦那さんと幸せに生活をしていたかもしれません。ただ起きてしまったことは受け入れるしかありません。ご両親からは再婚を勧められていますから、すてきなお相手が見つかることを願っています。

※プライバシー保護のため、内容を一部脚色しています。