エーザイが日経平均を下支え

 23日の日本株市場は、こう着感が強い展開の中であるが、日経平均は年初来高値更新が意識されそうだ。22日の米国市場ではNYダウが39ドル安と反落となったが、21日は57ドル高と反発しており、反応は限られそうである。主要企業決算の発表が本格化しており、決算内容に振らされやすい需給状況とみられる。シカゴ日経225先物清算値は大阪比115円高の22685円。円相場は1ドル108円40銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、18日につけた年初来高値22649.85円を捉えてくる可能性がありそうだ。米株安の流れから手掛けづらさはあろうが、米国では医薬品のバイオジェン・アイデックが、米食品医薬品局(FDA)にアルツハイマー病治験薬の申請を行うことを明らかにし急騰。共同開発するエーザイ<4523>がADR市場で急伸しており、これが日経平均を下支えする格好になりそうである。エーザイは昨年7月高値11490円から、足元では9月前半に5205円まで下落しており、値ごろ感からの買いも入りやすいだろう。

 また、英国の欧州連合(EU)離脱問題については、米議会下院はジョンソン首相がEUと合意した離脱協定案の批准に必要な関連法案について否決した。政権が目指す10月末の離脱に向けた法案の早期成立は絶望的。EU側は合意なき離脱がないとしており、離脱は3度目の延期となる可能性が高い。1月まで期間が延びるようであれば、一先ずブレグジット問題への懸念も足元では高まりづらいところでもある。

 その他、米中通商問題については、中国の劉鶴副首相が、米国との貿易協議が前進しており、部分的な合意に向け双方が取り組んでいると述べたとの報道も伝えられている。これまでの弱気なセンチメントの中でロングポジションは積み上がっておらず、反対にショートカバーが意識されやすいところであろう。


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