8日の日本株市場は、やや売り先行で始まるものの、底堅さは意識されそうだ。5日の米国市場ではNYダウが76ドル高だった一方で、ナスダックは下落。7月の雇用統計の強い結果を受けて連邦準備制度理事会(FRB)の大幅利上げ観測が再燃し、長期金利の上昇が警戒され売り先行で始まった。同時に景気後退懸念も緩和したため、徐々に買い戻しが強まり、ダウは上昇に転じたほか、ナスダックも下落幅を縮めた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比35円安の28135円。円相場は1ドル135円20銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売りが先行することになろう。ナスダックの反落によりハイテク株には利食いの動きも意識されそうだ。ただし、日経平均は先週末の強い動きによって上値を抑えられていた28000円を突破し、6月9日の高値28389.75円が射程に入ってきたことから、いったんは利食いも想定されやすいところである。一方で、7月半ば以降の27500円〜28000円のもち合いレンジを上放れてきたことから6月の急落局面でポジションを解消したファンドによる買い戻しの動きが意識されやすいだろう。

 そのため押し目待ち狙いの買い意欲は強いと考えられ、28000円辺りでの底堅さが見られる局面においては、買い方も下値を切り上げてくる動きが期待される。また、本日は東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>の決算が予定されている。指数インパクトの大きい値がさ株の決算を控えて積極的にはポジションを傾けづらい需給状況になりそうだが、東エレクなどハイテク株は減速懸念から軒並み売られていたこともあり、決算を前に買い戻しの動きに向わせる可能性もある。

 また、先週末にはレーザーテック<6920>が決算を発表した。2022年6月期については計画を上回っての着地だったことからポジティブである。一方で、2023年6月期については2ケタ増収増益を見込んでいるものの、コンセンサスを下回っているため、市場の反応が注目される。米系証券では格上げが観測されていることもあり、アク抜けを意識させる動きに向うようだと、ハイテク株の修正リバウンドへの思惑が高まりやすいところだ。

 なお、先週末の取引終了後に決算を発表ところでは、凸版印<7911>、ヤマハ発<7272>、バンナムHD<7832>、フジクラ<5803>、板硝子<5202>、ホシデン<6804>、ラウンドワン<4680>などの動向が注目される。