欧米為替見通し:ドル・円は戻りの鈍い展開か、低調な米経済指標が買い戻しを抑制

20日の欧米外為市場では、ドル・円は戻りの鈍い展開を予想する。米連邦公開市場委員会(FOMC)でのハト派姿勢が徐々に消化され、ドル売りは一服する見通し。ただ、今晩の低調な米経済指標で長期金利の持ち直しは見込みにくく、ドルの買い戻しは限定的となりそうだ。



18-19日に開催されたFOMCで政策金利は予想通り維持されたが、当局者の約半数は政策金利の引き下げを妥当とみていることが明らかになり、7月以降の複数回の利下げ観測が強まった。それを受け米10年債利回りは大きく低下。本日のアジア市場で心理的節目の2.0%を下回り、2016年以来の低水準となった。足元ではドル全面安の展開で、ドル・円は節目の108円を下抜け、年明けのドル安水準まで売り込まれる場面もあった。日経平均株価が堅調地合いとなったほか、日銀金融政策決定会合で緩和的な金融政策が維持されたものの、いずれも円売り効果は限定的のようだ。



この後の欧米市場でも、アジア市場同様、ドル売り先行が予想される。ただ、FOMCでのハト派的な政策スタンスは徐々に消化される見通しで、米長期金利が下げ止まればドル売りは弱まるだろう。一方、英保守党党首選が注目されるなか19-20日開催の英中銀金融政策委員会(MPC)では、「合意なき」ブレグジットの国内経済への影響に警戒感が示されればポンド売りに振れやすい。FOMC後に大きく買われたユーロも域内経済の弱さが改めて意識され、売りに転じる可能性はあろう。もっとも、ドルはその影響で買い戻しに転じても、今晩の米経済指標が弱ければ戻りは小幅にとどまるとみる。(吉池 威)



【今日の欧米市場の予定】

・17:00 欧州中央銀行(ECB)経済報告

・17:30 英・5月小売売上高(自動車燃料含む)(前月比予想:-0.5%、4月:0.0%)

・20:00 英中銀が政策金利発表(0.75%に据え置き予想)

・21:30 米・6月フィラデルフィア連銀製造業景況指数(予想:10.4、5月:16.6)

・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:22.0万件、前回:22.2万件)

・21:30 米・1-3月期経常収支(予想:-1243億ドル、10-12月期:-1344億ドル)

・23:00 米・5月景気先行指数(前月比予想+0.1%、4月:+0.2%)

・23:00 ユーロ圏・6月消費者信頼感指数速報値(予想:-6.5、5月:-6.5)

・01:00 カーニー英中銀総裁マンションハウススピーチ原稿公表

・EU首脳会議(21日まで)

・英保守党党首選の第4回投票


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