22日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。中国恒大集団の経営問題への懸念は和らぎ、円売り先行の見通し。ただ、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が慎重姿勢なら金利高を抑え、一段のドル高は阻止されそうだ。



前日発表された米経済指標は強弱まちまちとなったが、米10年債利回りの上昇でドル買い優勢に。ユーロ・ドルは1.1620ドルまで軟化し、ドル・円は114円台に値を戻した。本日アジア市場は中国恒大集団が9月23日を期限としていた利払いの実施が報じられ、市場はそれを好感。日経平均株価や上海総合指数などアジア株はプラスで推移し、リスク選好的な円売りが主要通貨を押し上げた。ドル・円は114円前半に浮上している。



この後の海外市場では経済指標や当局者の発言が手がかり。今晩発表の米PMIは製造業が伸び悩む半面、サービス業は改善が見込まれ、回復が意識されれば金利の押し上げ要因に。一方、11月2-3日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)に向けブラックアウト入り直前でパウエルFRB議長の発言が注目される。市場は資産買入れの段階的縮小(テーパリング)の年内開始を織り込んでいるが、パウエル議長はその後の利上げに関し慎重な見解を示す可能性があろう。その際には金利高・ドル高基調を弱めとみられ、ドル・円は失速しそうだ。



【今日の欧米市場の予定】

・17:00 ユーロ圏・10月製造業PMI速報値(予想:57.1、9月:58.6)

・17:00 ユーロ圏・10月サービス業PMI速報値(予想:55.4、9月:56.4)

・17:30 英・10月製造業PMI速報値(予想:56.0、9月:57.1)

・17:30 英・10月サービス業PMI速報値(予想:54.5、9月:55.4)

・21:30 カナダ・8月小売売上高(前月比予想:+2.0%、7月:-0.6%)

・22:45 米・10月製造業PMI速報値(予想:60.5、9月:60.7)

・22:45 米・10月サービス業PMI速報値(予想:55.2、9月:54.9)

・23:00 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁オンライン討論会参加(気候変動リスク)

・24:00 パウエル米FRB議長オンライン討論会参加(南ア中銀主催)