■やや強含み、ドイツのインフレ率上昇でユーロ買い強まる



今週のユーロ・ドルは、やや強含み。欧州中央銀行(ECB)のレーン専務理事が、市場はECBのフォワードガイダンスを完全に理解していない可能性があるとし、一時ユーロ売りが優勢となった。その後、ドイツの9月生産者物価指数が予想を上回ったことや、米国の早期利上げ観測が後退したことから、ユーロ買い・米ドル売りが広がった。取引レンジ:1.1572ドル-1.1669ドル。



■上げ渋りか、ECBは緩和的な金融政策を堅持へ



来週のユーロ・ドルは上げ渋りか。欧州中央銀行(ECB)は10月28日開催の理事会で、現行の緩和的な金融政策を堅持する公算。パンデミック特別購入プログラム(PEPP)を今後縮小しても早い時期の利上げは見込めず、リスク選好的なユーロ買いがさらに拡大する可能性は低いとみられる。一方、7-9月期米国内総生産(GDP)などの経済指標が堅調なら、米国金利の先高観は再び強まり、ユーロ売り・ドル買い材料となりそうだ。



予想レンジ:1.1520ドル−1.1720ドル



■堅調推移、欧米株式反転でユーロ買い強まる



今週のユーロ・円は伸び悩み。原油高による日本の貿易赤字継続を受けて、ユーロ買い・円売りが一時強まった。しかし、中国恒大集団の債務不履行懸念の高まりをきっかけにリスク回避的なユーロ売り・円買いが優勢となった。米国金利の先高観は後退し、週末前にユーロ買い・米ドル売りがやや活発となったが、米ドル高・円安の進行は一服した関係でユーロ・円は一時132円を下回った。取引レンジ:131円92銭−133円48銭。



■下げ渋りか、ポンド・円の値動きが意識される可能性も



来週のユーロ・円は、下げ渋りか。欧州中央銀行(ECB)は10月28日に定例理事会を開催し、現行の緩和的な金融政策を維持する見通し。利上げは2023年以降となる可能性があるため、積極的なユーロ買いは手控えられそうだ。ただ、英中央銀行による来年の利上げ期待が高まった場合、ポンド高に連れてユーロ買い・円売りが強まる可能性もある。



○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント

・29日:10月消費者物価コア指数(9月:前年比+1.9%)

・29日:7-9月期域内総生産(4-6月期:前年比+14.3%)



予想レンジ:131円50銭−133円00銭