FOMCの通過でハイテクなど主要企業決算に焦点が移行する。年始からの株価下落に伴う値ごろ感からの買いが期待できそうだ。一方、金融政策の不透明感を警戒した売り圧力もくすぶり、上値は決して軽くないだろう。今週は、最初の利上げが予想される3月のFOMCに向けた相場の大きな変動を見越し、変動率の上昇に賭けた投資家の大量のコールオプション購入が散見され、当面、オプション絡みの買いが下値を支えると見られ、急落は避けられそうだ。



本格化している企業決算のほか、来週は週末に金融政策の決定に重要な1月分雇用統計が発表される予定で注目だ。FOMCは7−9月期の過去最大の伸びを記録した賃金インフレを受けて、12月FOMCでタカ派姿勢に転換。労働市場が非常に強く、雇用に打撃を与えずに利上げする余地がかなりあるとパウエル議長は言及しており、金利先物市場はすでに年内5回目の利上げも織り込み始めた。FOMCはフォワードガイダンスを撤廃し経済やインフレ動向次第で金融政策を決定する柔軟性を強めた。状況次第で、現在の見通し通りに引き締めが進まない可能性もありそうだ。



もともと、中間選挙の年の上半期は相場が上下に振れる傾向が強く、しばらくは乱高下が続きそうだ。しかし、株式はインフレヘッジ資産のひとつでもあるため、緩やかな上昇基調は維持できるだろう。



経済指標では、1月MNIシカゴPMI、1月ダラス連銀製造業景況指数(31日)、1月製造業PMI、1月ISM製造業景況指数、12月JOLT求人(2月1日)、1月ADP雇用統計(2日)、第4四半期非農業部門労働生産性、1月サービス業PMI、1月ISM非製造業景況指数(3日)、1月雇用統計(4日)などが予定されている。



主要企業決算では、ハイテクでは検索エンジングーグルを運営するアルファベット(2月1日)、ソーシャルネットワークプラットフォーム運営のメタ・プラットフォームズ(2日)、オンライン小売のアマゾン(3日)、ヘルスケア関連ではバイオのギリアド・サイエンシズ(1日)、医薬品メーカーのノバルティス(2日)、製薬会社のイーライ・リリー、ヘルスケアのメルク(2月3日)、自動車メーカーではゼネラル・モーターズ(1日)、フォード(3日)、そのほか石油会社のエクソン・モービル、コーヒーチェーンのスターバックス、貨物運送会社のユナイテッド・パーセル・サービス(1日)、半導体メーカーのクアルコム、音楽ストリーミングサービスのスポテイファイ・テクノロジー(2日)、写真・動画共有アプリのスナップ(3日)などが予定されている。



アルファベットの決算では、好調なグーグルクラウドサービスが同社の第4四半期の業績を押し上げた可能性があり期待できそうだ。一方、サプライチェーンの問題が広告費の減少に繋がった可能性には警戒だ。アップルに続き、ハイテクセクターを支えられる好結果が得られるかどうかに注目したい。



(Horiko Capital Management LLC)