1日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長のハト派寄りの政策スタンスを背景に、ドル売り基調は継続の見通し。ただ、欧米株高でリスク選好の円売りがドルをサポートしそうだ。



パウエルFRB議長は前日の討論会で、これまでの大幅利上げによる引き締め政策を緩める考えを示唆し、ドルは急落。ユーロ・ドルは1.0290ドル台から1.0420ドル台に浮上、ドル・円は139円台から137円半ばに失速した。本日アジア市場でその流れが引き継がれ、ドル売り先行。ドル・円は8月下旬以来、3カ月超ぶりの136円台に値を下げた。11月30日の米株高を背景にアジア株は堅調となったが、クロス円はドル・円に連れ安した。



この後の海外市場も米金融政策がテーマ。パウエル氏に続き、ローガン・ダラス連銀総裁やボウマンFRB理事から引き締め鈍化の政策方針が示されればドル売りは継続しそうだ。今晩発表のISM製造業景況指数は景気の好不況の節目である50を下回る公算で、減速懸念のドル売りも見込まれる。ただ、株式市場は堅調とみられ、安全通貨への売りが強まりやすい。ドル・円は下押しされる半面、リスク選好の円売りがドルを支える展開とみる。



【今日の欧米市場の予定】

・17:55 独・11月製造業PMI改定値(予想:46.7、速報値:46.7)

・18:00 ユーロ圏・11月製造業PMI改定値(予想:47.3、速報値:47.3)

・18:30 英・11月製造業PMI改定値(予想:46.2、速報値:46.2)

・19:00 ユーロ圏・10月失業率(予想:6.6%、9月:6.6%)

・22:30 米・10月個人所得(前月比予想:+0.4%、9月:+0.4%)

・22:30 米・10月個人消費支出(PCE)(前月比予想:+0.8%、9月:+0.6%)

・22:30 米・10月コアPCE価格指数(前年比予想:+5.0%、9月:+5.1%)

・22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:23.5万件、前回:24.0万件)

・23:20 ローガン米ダラス連銀総裁講演

・23:30 ボウマン米FRB理事オンライン講演

・23:45 米・11月製造業PMI改定値(予想:47.6、速報値:47.6)

・24:00 米・11月ISM製造業景況指数(予想:49.7、10月:50.2)

・24:00 米・10月建設支出(前月比予想:-0.2%、9月:+0.2%)

・05:00 バー米FRB副議長(銀行監督担当)オンライン講演(銀行資本)