31日のニューヨーク午前の外為市場でドル・円は、139円52銭まで下落後、一時140円38銭まで急反発した。米下院本会議での債務上限関連法案の採決を控え、リスク回避的な円買いが先行後、米・4月JOLT(求人労働移動調査)求人件数の予想外の増加を受けてドル買いが急速に強まった。しかし、リスク回避ムードは強く、ドル買いは後退し、円買いが再燃した。



 ユーロ・ドルは1.0705ドルまで上昇後、1.0651ドルまで下落。米・5月シカゴ購買部協会景気指数の悪化で一時ユーロ買い・ドル売りになったが、ドイツのインフレ鈍化を受けたユーロ売りが徐々に広がったとみられる。ユーロ・円は149円77銭まで上昇後、148円86銭まで下落した。



 ポンド・ドルは1.2357ドルまで下落後、12414ドルまで上昇。ドル・スイスフランは0.9099フランから0.9145フランまで上昇した。



【経済指標】

・米・4月JOLT求人件数:1010.3万件(予想:940.0万件、3月:974.5万件←959.0万件)

・米・5月シカゴ購買部協会景気指数:40.4(予想:47.3、3月:48.6)

・独・5月消費者物価指数速報値:前年比+6.1%(予想:+6.5%、4月:+7.2%)



【要人発言】

・ボウマン米FRB理事(講演原稿)

「住宅価格の持ち直しはインフレとの闘いに影響する可能性」