1日のニューヨーク午前の外為市場でドル・円は、139円86銭まで上昇後、138円45銭まで下落した。米国の5月ADP雇用統計(民間雇用者数)は予想を上回る増加となり、ドル買いが先行。しかし、週次の新規失業保険申請件数が前回をやや上回り、1-3月期単位労働コスト改定値も大きく下方修正され、金利が低下し始めるなかでドル売りになった。その後も、5月ISM製造業景況指数が予想を下回り、ドル売りが強まった。ただ、ISMの雇用は上昇、4月建設支出も強く、ドル買いもみられ、いったん139円絡みに戻した。



 ユーロ・ドルは1.0685ドルまで下落後、1.0748ドルまで上昇。ユーロ・円は149円46銭まで上昇後、148円70銭まで下落した。



 ポンド・ドルは1.2449ドルまで下落後、1.2534ドルまで上昇。ドル・スイスフランは0.9111フランまで上昇後、0.9075フランまで下落した。



【経済指標】

・米・5月ADP雇用統計:+27.8万人(予想:+17.0万人、4月:+29.1万人←+29.6万人)

・米・先週分新規失業保険申請件数:23.2万件(予想:23.5万件、前回:23.0万件←22.9万件)

・米・失業保険継続受給者数:179.5万人(予想:180.0万人、前回:178.9万人←179.4万人)

・米・1-3月期非農業部門労働生産性改定値:前期比年率-2.1%(予想:-2.4%、速報値:-2.7%)

・米・1-3月期単位労働コスト改定値:前期比年率+4.2%(予想:+6.0%、速報値:+6.3%)

・米・5月製造業PMI改定値:48.4(予想:48.5、速報値:48.5)

・米・5月ISM製造業景況指数:46.9(予想:47.0、4月:47.1)

・米・4月建設支出:前月比+1.2%(予想:+0.2%、3月:+0.3%)



【要人発言】

・欧州中央銀行(ECB)5月理事会議事要旨

「多くのメンバーが当初は0.50ポイント利上げを主張」

「それらの大多数は0.25ポイント利上げも容認できるとの考えを示唆」

「ほぼ全員が0.25ポイント利上げを支持した」

「コアインフレ率の動向については、最新の展開は懸念材料だとの認識が広く共有された」

「インフレに対する勝利宣言をする状態ではない」