日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は5日、前日比+1.75(上昇率8.72%)の21.81と上昇した。なお、高値は21.97、安値は21.01。先週末の米株式市場で主要3指数(ダウ平均、ナスダック総合指数、S&P500)が大幅に上昇した流れを引き継ぎ、今日の東京市場は買いが先行し、日経225先物は上昇して始まった。一方、先週末2日までの2日間で日経225先物は700円上昇しており、加えて、今日の取引開始時点で株価が大きく上昇したことから高値警戒感が一段と強まり、日経VIは上昇して始まった。取引開始後も日経225先物が堅調な動きとなったことから、市場ではボラティリティーの高まりを警戒するムードが強まり、日経VIは終日、先週末の水準を上回って推移した。



【日経平均VIとは】

日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値です。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向があります。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20〜30程度)に回帰するという特徴も持っています。